私自身その存在を忘れていたこのコーナー。今回部屋の大掃除をしていたら,私のお気に入りの漫画が出てきたので,折角ですから紹介したいと思います。

 今回注目するのは「すみ兵」氏。現在どのようなお仕事をされているのか存じ上げませんが,少なくとも,今回紹介する初単行本ではその絵の可愛らしさ・エロさに感嘆した記憶があります。個人的にはお気に入りの一作です。


      【第2回】「PSYCHO LAW」(すみ兵,晋遊舎)


 この本は表題作(計3話)他,短編読み切り6本を収録。基本的には学園ものと非学園の現代ものが1:1の割合で掲載されています。で,その表題作の中身ですけど,

   格好いい先輩に一目惚れしたヒロインの藤岡りなは,その先輩の気を引こうと
   彼が部長として所属するCNKクラブに見学に行く。しかし,実はそこは
   「超常能力研」(Cho No Ken)だった。あまりの怪しさ・電波っぷりにりなは
   逃げ出そうとするが,結局見学の名目でCNKの日課であるスプーン曲げに
   付き合わせられることに。嫌々ながらスプーン曲げにとりくむりな。すると,
   りなの潜在能力を感じ取った部長の紫暮はりなの入部を(無理矢理)許可。
   さらにその潜在能力を引き出そうと,徹底的にりなを犯しまくることに……。

 …………(´Д`; まあ,こんな感じの,電波でまくりなお話ばかりです。他の短編も,本物の猫を犯して生ませた猫娘とやりまくる話だとか,宇宙人とお馬鹿な少女とのラブラブ(?)話だとか,学生になりすまして女の子を食いまくる学校医の話だとか,そんなのばっかり。ですから,まともな話は期待しないでください。個人的には,初めて読んだとき,その可愛らしくて私的にストライクな絵柄とのギャップに驚いたものです(でも,あまりの電波っぷりに思わず笑ってしまったりもしたのですが)。

 本作最大の売り,それはやはり氏の描く美麗な絵でしょう! イラストレーターとしても通用するくらいの美麗な絵が,一冊の本の中にぎっしりと詰まっています。特にややつり目がちな藤岡りなの絵なんか最高。しかも制服(ブレザー系)のデザインがよくて,これが着衣Hで映えるんだ,ホント。個人的にはもうこれだけでも満足ですね。やや顔にトーンを張りすぎていて全体的に表情が暗めになってしまっているのと,カラーページの配色がおかしいのは残念なところですが,十分許容範囲。正直,本作が初単行本とは思えない画力で,この本を見つけたときには「いい新人さんを見つけたぜ!」とか思ったものです。

 でも本作の売りはそれだけでなく,着衣Hも充実しているんですよ,これが。特に表題作及び「保健室の,大場さん」の制服Hが頗るいい。殆ど服を脱がしていないケースが大半だし,脱がす場合でもシャツ等のはだけさせ方が上手い。また,屈んだり曲げたりしたときのニーソックスの皺をちゃんと描いていますし,さらに,股を広げさせたときの構図なんかもとても巧くて◎。かなりエロ絵に気合いが入っていて,個人的には感心しました。着衣Hがお好きなら,是非一度はお読みになると良いんじゃないかな。

 もう3年も前の本ですし,あまりメジャーな本でもないと思うので,ひょっとするともう手に入りにくいかもしれませんが,もし絵を見て気に入られたなら,お読みになるとよろしいのではないでしょうか。少なくとも,エロや絵で後悔することは無いと思います(ストーリーは保証しませんがw)。特に着衣Hスキーの方にはお薦めの一作です。


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