僕と4人の女教師
 メーカー名:Take Out
 発売日:2004/06/25
 メーカーホームページ:
http://www.take-out.jp/   評価:C(50点)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 パッケ絵のエロさに惹かれて購入しました。果たして,その出来や如何に。

【ゲームシステム・内容】
 ただひたすらにマップ移動を繰り返していく,昔ながらの場所移動型ADVゲーム。よくあるタイプです。ただ,各ヒロインがどの場所にいるかが一切表示されないために出現場所を把握するのに時間がかかる上,多くのイベントを不足なく見ない限りバッドエンドに直行→毎回のように津積に掘られまくるのは流石に勘弁して欲しかったです。私は女を犯るエロゲーを買ったのであって,脂ぎったオヤジに主人公(男)が掘られるモーホーシーンの為に金を払ったわけではありません。ただでさえ出現場所を押さえるのに手間がかかる上に,毎回毎回こんなシーンを見させられるんじゃ,ゲームを楽しむ以前にトラウマになってやる気さえ無くなってしまいますよ,ホント。何が狙いなのかは分かりませんけど,もうちょっとここら辺はユーザーが何を求めているのか考えて欲しかった所ですね。


【システム】D
 機能的には概ね整っているし(音声再生機能付きバックログ,メッセージスキップ等あり),途中で落ちたりしない(安定的に動作する)点も問題ないのですが,動作面が最悪。何故か知らないんですが,動作が非常にもっさりとしていて鈍いメッセージスキップ・画面切替ともにかなり遅めで,使っていてイライラすることがしばしばありました。また,マウスクリックに対する反応が鈍い(反応音は出ているのに処理が行われない)点メッセージスキップが画面上部のメニューバーでしかON/OFFできない(マウスで画面をクリックしてもスキップが止まらない)点各機能を呼び出すのに手間がかかりすぎる(特にセーブするのに何回もクリックしないとダメだったのは最悪)点などもマイナス。正直,システム面では不満の多い作品でした。


【音楽・音声】音楽・音声ともにC−
 音楽はチープの一言。ただ,場の雰囲気に外れた音楽を使っていなかったのは評価できます。また,音声については正直微妙。悪くはないんですが決して良くもないです。特に涼子などは声質はピッタリだったんですが,はしゃいだりする演技の時に声がかすれてしまったのはかなり気になりました。フェリア(@木村あやか)などはよかったんですが,全体的には演技力不足かな,と個人的には思いました。


【絵・エロ】絵:C−,エロ:B−
 絵の担当は「白井恵利子」氏ですが,はっきり言ってかなり微妙です。なんといっても絵柄が不安定すぎる。フェイスウィンドウもそうですし,一枚絵もそうですが,同一人物を描いていてもみんな別人に見えてしまいます。その上,絵柄の乱れっぷりのせいで,必要以上にダメな絵の酷さが目立つ(良い絵は本当に良いんですがダメな絵は本当にダメな上,絵柄が不統一なので余計に乱雑な感じを受けてしまう)のは本当に残念。アダルト系絵師としての素質はあるだけに,もう少し絵柄の統一を徹底して欲しかったというのが正直なところですね。

 エロとしては凌辱:純愛が概ね1:2位の配分で存在し,分量的にも各キャラとも数回Hがあります。あと,先に述べたようにモーホーシーンが1回(汗)。凌辱は津積に脅されて各女教師が主人公の前で犯されるという,所謂寝取られ系が中心。他方純愛は「先生が教えてアゲル」系のHで(キャラにもよりますが),女教師ものの基本に忠実に,比較的丹念に描写されていて個人的には感心しました。おそらくこのゲームを買われた方の多くは後者が狙いなんじゃないかと思いますが,そういう方には問題ない出来だと思いますね。ただ,個人的にはみくるら学生組にHが無いのが不満。折角良いデザインの制服なんだから,あの制服を着たまま着衣Hに持ち込んでくれると良かったのになあ。モーホーシーンなんか入れるんだったら,こっちの方をどうにかして欲しかったですねえ。


【シナリオ】C
 担当は「高城一葉」氏。出来としてはまあまあかな。決して悪くはないです。特に学生組同士の会話はテンポが良くてかなり面白かったですし,また,女教師達とのやりとりも充実していて,良い感じに各ヒロインの魅力を引き立てていたのは◎。ただ,1つ不満を言うとすると,基本的に主人公とヒロインの女教師が結ばれるまでの過程が性急すぎるのはかなり気になりましたね。どのヒロインのルートかにもよりますけど,やはり何回か会話をするだけでいつのまにかHにまで至るっていうのは不自然すぎて,ちょっと描写が足りなさすぎるような気がします。もうちょっと結ばれるまでのプロセスみたいなものを丁寧に描写してくれると,より話に深みが出たと思うんですけどねえ。残念。


【結論】C
 「光るところ・素質は感じられるが,磨かれることなく終わってしまった凡作。あとシステムのどうしようも無さがかなり足を引っ張っている感がある」。正直売りとするところに欠ける微妙な一作です。着眼点はかなり良いだけに,もう少し丁寧に作って欲しかったというのが正直な所ですね。特にあのシステムはマジでどうにかして欲しかったです。勿体ないなあ,ホント。

 あと一言いいですか? あのパッケ絵は詐欺だろ,マジで。 どこにあるんだよ,あんなエロい絵のH……。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レビューデータベースに戻る