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 キャッスルファンタジア〜エレンシア戦記〜リニューアル
 メーカー名:Studio e.go!
 発売日:2003/07/25
 メーカーホームページ:
http://www.studio-ego.co.jp/        評価:A−(85点)
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 Studio e・go!作品は「ピュティア」以来やってなかった(ですので,当然旧作は未プレー)んですが,今回久々にプレーしたくなったので購入してみました。旧作はe・go!作品の中でも屈指の出来と聞いていたので楽しみにしていたのですが,果たして……?

【ゲームシステム及び内容】
 ゲーム全体はタクティカルSLG+育成+ADVの混合から成り立ってます。ADVパートについては後述(通常のレビュー項目で評価)しますのでここでは前の2つについて述べたいと思います。
 (1)タクティカルSLGパート  どんな感じかは実際に体験版をプレーして頂いて確認して貰うのがベストだと思うのですが,ゲームシステム自体の発想は良かったと思います。敵味方乱れて混戦の様を呈するフィールドで,指揮官として各部隊に指示を飛ばす感じがとても良くでていました。「戦争」をしているんだというイメージがとてもわきやすかったのは◎。また,難易度調整(3段階)が可能なのも良いですね。ただ,「簡単」だと放っておいても楽勝で勝利してしまうのに,それ以外の難易度だと滅茶苦茶攻略が難しくなるなど,難易度の設定が微妙だったのはややマイナス。甘すぎず辛すぎずというような難易度ではなくて,甘いか辛いかのどちらかしか無いので,下手をすると作業感を抱いてしまうか,はたまたプレーするのが嫌になるか,どちらかになってしまう可能性があります。
 (2)育成パート  特筆すべきは選択した行動に対応する日常会話の多さ。普通,1週間毎に何をするかスケジューリングする様なゲームだと,「行動選択→行動→結果」のうち,「行動」パートの会話等で使い回し(特別なフラグが立たない限り,毎回同じテキストが機械的に表示されるだけ,みたいな)が横行して幻滅するんですが,今作はそんなことはなかったです。驚くくらいに多くの数の日常会話などが用意されており,また,同じ「行動」でも選択するタイミングが違うと全く違ったイベントが発生するなど,バリエーションに富んでいる点,しかもそれがちゃんと本編や前の「行動」に接続している点は高く評価したい。なので,週単位で行動×2年近くのプレー期間と,行動選択の回数は極めて多いですが,やっていて全然飽きませんでした。ここら辺は非常に良かったです。ただ,育成自体は原則毎月「訓練→勉強→家事→休息」を繰り返せばよく(クリームヒルトの一部イベントなどを除く),また繰り返しプレーの際にも一切育成パートを割愛できないので,行動の指示を飛ばすこと自体がどうしても作業になってしまう点は残念。

【システム】A−
 必要な機能は概ねそろっています。また,戦闘スキップなど便利な機能もあり,とてもプレーしやすかったです。ただ,(1)ややメッセージスキップが遅い,(2)マウスクリックへの反応が鈍い(フェードアウト等のイフェクト切断や画面の切り替えなどで顕著),(3)一部でフェイスウィンドウの絵と声・会話主が一致していないところがあった(75週目の「再建計画は順調」など),以上3点は残念。
 なお,当方は最初ムービーが再生されなくて首を傾げていたんですが,同梱のCodecをインストールしたら再生されるようになりました。初歩のミスですが,ひょっとしたら同じ事で困っている方がいるかも知れませんので,一応付言しておきます。

【音楽・音声】音楽・音声ともA−
 音楽に関しては,なかなか格好良い曲が中心で,良く作品を盛り上げていたと思います(特に戦闘中の音楽は良い感じに戦闘時の躍動感を煽っていて◎)。主題歌も,最初聴いた時こそヘボいなあと思ってしまいましたが,なんども聞いているうちに次第に慣れてしまいました。麻薬のような歌。
 他方,音声については高レベル。特に男性陣の演技の巧さには圧巻。これだけ上手い男性陣をもってこられると,やはり男性・女性ともフルボイスなのはいいなあと思ってしまいますね。また,女性陣も定評のある声優さんばかりで,安心して聞いていられます。ただ,女性陣に関しては,声優さんの演技自体はいいんだけど,キャラと声がミスマッチな場合が多かった(大人声の人に若年層を演じさせたり,幼い声の人にお姉様役をやらせたりなど)のが気になりました。ミンとかセリカとかはとてもあっていると思ったんですけどね。それと,一部発音がおかしくて,別の意味になってしまうところがあったのもマイナスですね(クリームヒルトルート72週目でのセリカの台詞「そちらがさっさと結婚せぬから〜」など。発音がおかしくて「お前達」という意味ではなく「そっち」の意味になってしまっている)。

【絵】B+
 担当はブランドの看板である「山本和枝」女史。相変わらず癖が強いけど可愛らしい絵を描かれます。塗りも綺麗ですし,総じてレベルは高いでしょう。久々に可愛らしいデボスズメも見られたし,個人的には満足ですね。ただ,一部の絵でデッサンが崩れていたり別人に見えたりするものがあった(テルルとスズメの墓参りをするシーンの絵が好例)のは残念でした。

【エロ】C−
 エロは薄いです。描写自体は比較的丁寧だし,回数も原則2回と頑張っているんですが,それでもやはり一般的な純愛系のHレベルに落ち着いてしまうと思います。あと,個人的に,山本女史の絵にあまり色っぽさ・艶っぽさを感じないのもマイナス要因に働いているのかもしれません。でも,そんな中でも,クリームヒルトの2回目のHやレヴィとのH,ミーティアのHなどは抜けましたけどね。
 なお,Hは後半(というか終盤)に偏っているので,お預け期間が長い点は注意が必要です(特にH重視の方には)。

【シナリオ】A
 結論から言うと面白いです。しっかりと一連の戦争を描きつつ,そこに青臭い理想のぶつかり合いと笑い(ベンジャミンのメイドイベントなどはやってて爆笑してしまいました),泣きを適度にまぶしており,緩急取り合わせた,とてもバランスの良いシナリオにできあがっていると思います。また,各ヒロインとの恋愛過程なども話の本論から乖離せず,話の展開の一環として派生している点や,しっかりとキャラが立っている点,先にも述べたように日常会話などが充実している点なども高く評価したい。さらに,追加シナリオについても,旧作未プレーの人間がやったらどこが追加シナリオなのかわからないくらい,上手く旧作のシナリオと整合性が取れている点が◎。私自身,事前情報でレヴィ・アルマンディーン関連の話が追加・増強されたと聞いていましたが,他の既存のシナリオとの整合性が完璧で,どこからどこまでが追加・修正されたのか,やっていて全くわかりませんでした。
 ただ,ちょっと(というかかなり)予定調和的に話が進む点(エスメルとミーティアの結末とか)は人によってはご都合主義に感じられてしまうかもしれません。あと,育成パートの日常会話の充実度に限って言えば,旧作からのヒロインに比べてレヴィは量・質ともやや劣っていたかも知れません。それと,基本的に一本道のシナリオで,各ヒロインのルートでも話が大きく変わらない(育成パートでの出来事とエピローグが変わるくらい)なので,繰り返しプレーには不向きな点はややマイナスかな。
 色々と述べましたが,総じてシナリオのレベルは高いです。なお,個人的にはクリームヒルトのシナリオが一番出来が良かったように感じました。最初にクリアしたルートだということもあるのでしょうが,クリームヒルト自身が話の本編で大きく活躍する(=主人公と肩を並べることが多い)キャラなので,主人公と好きあってなんの不自然さも無いところや,育成パートの出来事と本編の出来事が他キャラ以上に上手く接続しているところなどが大きいですね。あとはまあなにより,クリームヒルトというキャラが萌えすぎるせいもあるんですけどね(w。

【結論】A−
 「センスの良いシナリオが光る,戦争SLG良作」。シナリオの出来の良さとキャラの魅力が光るゲームでした。全体としてそつなく纏まっている作品であり,バグ等も殆どないので,安心して楽しみながらプレーできました。あとはこれで,話の展開の多様化や戦闘パートの難易度設定の見直し等に留意して頂ければ,もっと良い作品に仕上がったのではないかと思います。個人的にはとても楽しみながらプレーできた作品でした。

 私の萌えキャラ→クリームヒルト=クライアント(酸いも甘いも噛み分けたお姉さん。全てがツボ)


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