DOOP ADVANCE
 メーカー名:MBS Truth
 発売日:2003/02/28
 メーカーホームページ:http://www.teck.co.jp/truth/         評価:A−(80点)
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 デフォ買いメーカーの1つMBS Truthの新作は,97年発売の「DOOP」リメイク版。閉塞感あふれるシナリオと充実したエロに満足した記憶があります。さて,今回の出来はどんなもんなんでしょうか。

【システム】C
 今回からシステムを一新したそうで,必要な機能は完備。必要十分かと。ただ,レイアウトに凝ったためか,機能呼出・絵表示の動作が重たい点は気になりました。

【絵】A−
 担当は「葉沢武梓」氏(旧作)および「望月望」女史(追加ルート)。葉沢氏はむちむちとした肉感的な絵を,望月女史は巨乳でスラリとした絵を描かれる方で,両者とも1枚絵のクオリティは◎。塗りも暗めでよく,H絵は抜きに大いに貢献。特に望月女史は作を追う毎に艶やかさが増し,大満足。ただ,両者とも非ロリの絵で,本作中1人もロリはでてこないので,ロリスキーには厳しい。一方,立ち絵は両者の絵柄の違いが顕著で不満でした。正直,葉沢氏の立ち絵は今回のような綺麗な塗りだとちょっと粗が目立った気が。

【音声・音楽】音声:A,音楽:B
 音声は文句なし。北都南や海原エレナをはじめ,実力派揃い。演技として聞かせますし,抜きにも大いに貢献。一方音楽もよく恐怖感を煽っていました。また,主題歌「LAST IN BLUE」(I've Sound)も格好良くて良かったです。

【ゲームシステムと展開】
 構成としては人間編・化物編・海音編の3部構成。うち,前者2つは旧作と同じ(ただし,海音編分岐のために一部手直しあり)。このうち,人間編は「3回移動で2時間経過」の原則に則りひたすらにマップを移動する形式。人間編は正直煩雑で面倒。一方,化物編・海音編は分岐後は原則一直線のシナリオ。

【シナリオ】A−
 担当は「猫柳まんぼ」氏。シナリオの出来はかなり良いです。ジャンルは「閉鎖空間もの」。旧作の2ルートは,深海底に取り残された人々の狂気と謎の生命体DOOPへの恐怖を描いた作品。仲間が一人一人惨殺されていく恐怖感・閉塞感がよく描き出されていると思います。一方,今回新規に追加された海音編は,本編の人間編とほぼ同ボリュームのシナリオであり,同じ閉鎖空間を舞台としながらも全く違う展開をみせます。こちらは「次は誰がやられるのか!?」という恐怖感はないものの,閉鎖された空間で仲間が次第に狂っていく状況をよく描けていると思いました。海音編のシナリオも読み応えがあって良かったです。個人的には◎。

【エロ】A
 抜きという実用性で考えると,刈って損はないかと思います。特にアンチロリな方は。絵は綺麗,テキストでの描写は丁寧でめちゃ長い(1回のH枠で数回行為に及ぶこともあるし,前戯→本番→+αも丁寧に描かれているので,スキップしてもなかなか終わらない),声優陣の演技もよい,着衣H中心と,抜きの条件をしっかりと押さえています。また,今作はその設定の特異性からか,かなり多種の属性をカバーしている点も抜きに大いに貢献。あと,今回はやけにアヌスHに力をいれてたなあ。

【結論】A−
 「シナリオもある程度しっかりした高レベルの抜きゲ」です。抜きゲとしての実用性を重視される方で,話もある程度しっかりとしていて欲しいと思う方には買いかと思います。ただし,全員が幸せになる,というような一般的なハッピーエンドは無いので注意。これでシステムさえ動作が軽ければよかったんですけどねえ。


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