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 がくパラ!!
 メーカー名:Studio e.go!
 発売日:2003/10/24
 メーカーホームページ:
http://www.studio-ego.co.jp/        評価:B+(75点)
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 今回,Studio e・go!にしては珍しくHに拘っているようなので購入してみました。デザインの良い制服での着衣Hを期待していたんですが,果たして。

【システム】C
 Studio e・go!汎用のシステムを使用。ですので使い勝手がわかってプレーしやすかったものの,いつもと同様の問題点も残存。(1)メッセージスキップが遅い,(2)セーブで日付とイベント名しか記録されない,(3)バックログに音声再生機能がない,(4)プレー中常にCD-ROMへのアクセスがあり,CD-ROMドライブへ過度の負担がかかる(これは,GAME DISC内のmusicフォルダを「がくパラ!!」をインストールしたフォルダ内にコピーすれば回避出来ます),以上4点ですね。特に本作は共通ルートが大半の中(詳細は【シナリオ】項で)で繰り返しプレーを強いられるだけに,(1)・(2)は厳しい。繰り返しプレーにおけるフラストレーションが高かったので,【システム】項についてはいつも以上に厳しめの評価とさせて頂きました。あと,(5)全般的に動作が重い,これも大きな問題だと思いますね。総じて,使いやすいシステムとは言い難い出来でしょう。


【音楽・音声】音楽:B+,音声:C−
 音楽に関しては目立った出来でこそ無いものの,必要なものが必要なだけ取りそろえられていた感を受けました。ギャグシーンでは間の抜けた音楽を,ホラーシーンでは不気味な音楽を,といったように適材適所で音楽を使っていたのは好感触。また,主題歌もショートver.を聞いた時は「うーん……」と思いましたけど,ロングver.で聞いてみたらなかなかな出来でした。私は結構好きですね,こういう歌。

 他方,音声ですが,エゴらしくフルボイス(男性含む)ですが,正直出来は余り良くないですね……。男性については文句なしなんですが,女性が……。女性も緑(@西郷朋美)や千草(@浅見ちほ(青山ゆかり))などは上手いんですが,それ以外の方は正直頂けないレベルの演技だったと思います。エロの演技・日常会話とも,はっきり言って棒読みに近いです。いつもはレベルの高い配役をしてくるエゴだけに,今回はガッカリ。まあ,体験版段階でもヤバイ予感はしたんですけどね……。


【絵・エロ】絵:A−,エロ:B
 担当は「山本和枝」女史。今回は学園ものと言うことでしたが,個人的には制服のデザインがかなり良かったと思います。特に黒のオーバーニーソ(白リボンでのアクセントつき)と制服との調和具合や,着衣Hでの映え具合は最高。着衣Hの構図もアングルや体位を工夫しており◎。正直顔や髪型のデザインはいつもに比べて失敗している(特に髪型が奇抜すぎ。菫なんか一体どうしろと……。メインに比べてサブ(例えば千草や若葉,朝倉)の方が個人的には良かったです。まあ,緑とか京子も好きなんですけどね)と思うんですが,でも着衣H絵としてはかなり良くて個人的には抜かして貰ったんで,満足しています。

 ただ,エロの問題点として,(1)過程を省略されるHが多い,(2)輪姦が少ない(1つだけ。しかも妄想(?)オチ),(3)エロテキストがギャグテイストで薄められている,(4)媚薬に毒せられた勢いで処女を一気に奪うので処女破瓜に対する恥じらいや躊躇いなどが皆無,(5)チュパ音等がほとんど無い(挿入音や射精音はあるんですが),以上5点は人によっては大きくマイナスとなる可能性があるので要注意。


【シナリオ】B+
 担当は「寺岡健治」氏。まず,問題点から簡潔にまとめると以下の通りになります。

 (1)殆どが共通ルート   各ルート独自のイベントは極めて少ないです(若干のイベントと後半部のH及びエンディングのみ)。しかも【システム】で述べたように極めてプレイアビリティが低いので,なかなか全キャラを攻略しようという気が起きないのが痛い。全てのイベントを1回のプレー中に出すのではなく,何人かを攻略することで初めて全体がわかるといったような,イベントの出し惜しみをした方が,もっと繰り返してプレーしたいとプレイヤーに思わせることが出来るんじゃないかと思いましたね。

 (2)共通ルートと個別ルートの接合が不自然   緑ルートなどは比較的上手く共通ルートと接合しているんですが,京子ルートのようにあまり本筋(学園での出来事)と関係のないキャラのルートだと,はっきり言って繋がり方が滅茶苦茶です。例えば,学園祭のシーンで

   1.幼児化した主人公が最初京子と行動(京子ルート)
        ↓
   2.交通整理のため京子が場を離れる→京子の弟の都と行動をともにする(京子ルート)
        ↓
   3.迷子になった主人公が千草と出会い保護される(共通ルート)
        ↓
   4.放送室で京子と出会い,千草に保護されていることを冷やかされる(共通ルート)

となるのが典型ですね。ちょっと前まで都と一緒にいたのに(2.まで),突然主人公一人でいたことにされ(3.),しかも都に主人公を託した京子がそのことを完璧に失念している(4.)など,シナリオの不整合がありまくり。流石にここら辺はどうかと思いました。他にもこういった不整合は多々見られ,かなりの違和感がありました。もう少し気をつけて欲しかったところです。

 (3)場面転換が不明瞭   厳密に言うとシナリオではなく演出上の問題ですが,作中,アイキャッチ等が一切入らないので,場面の変化がわからないことが幾つかありました。別に場所が変わる時なら背景の変化でわかるんで良いんですが,場所が変わらず時間のみが経過した,という場合にはかなり戸惑いました。一番酷いのは菫との決闘のために訓練をしている主人公が自分の部屋に治療して貰いに戻ってくるシーンで,場所も変わらず背景も夜のままでただ時間だけが経過した,という場面であったため,2回ほど時間が経過したんですが,そのことがテキストをしっかりと読まないとわからずかなりの違和感を受けました。この点ももう少し配慮して欲しかったところです。

 ……とかなり問題のあるシナリオで,私自身シナリオの技巧や構成等では大幅な減点をせざるを得ないと思っています。また,内容もギャグ・ストーリーともに別段優れたものではなく,少なくともシナリオを重視される方には厳しいでしょう。ですので,巷での低評価ぶりは確かに頷ける面もあります。

 ただ,私感を述べさせて貰えば,私は結構このシナリオは気に入ってます。ギャグが微妙で爆笑もできないし,かといって感動したり感銘を受けたりするような話でもない,正直微妙な出来ですが,個人的にはこの微妙さが意外とツボに来ました。それに,ここまでご都合主義に徹してハチャメチャぶりを披露されると,却って清々しいというか,そういう気持ちにもなりました。一癖も二癖もあるキャラ達がお馬鹿なことを繰り返すのは,見ていて楽しかったです。あまり難しいことを考えずに,賑やかでお馬鹿で楽しいやりとりを楽しみたい人には良いんじゃないでしょうか。


【結論】B+
 「欠点が多すぎて他の方には薦めにくいが,個人的には楽しめた作品。あと制服での着衣Hは良かった」。全てが微妙な出来で,他の方にはあまり薦められません。でも,個人的には意外と面白くて気に入ってます。なので非常に評価に困ったんですが,今回は敢えて私の主観をいつも以上に重視して評価を決めさせて貰いました。非常にお薦めしにくい作品ではありますが,もし私と波長が合うという方がいらっしゃれば,購入されても良いんじゃないかと思います。ただ,その時も本レビューで挙げた問題点を勘案した上で購入を検討されることを薦めます。

 マイ萌えキャラ→マイナーどころですが若葉かな。苦労人で意地っ張りなところがなかなか。


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