はぴぶりいまさらふぁんでぃすく メーカー名:Purple Software 発売日:2003/05/05(イベント・通販専用) メーカーホームページ:http://www.digicomiket.com 評価:C(50点) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
祭りにつられてついつい刈ってしまいました。ファンディスクだし,あまり高望みはしていなかったんですけど,はたして出来の方は……? 【システム】A+ 「夏色小町」の時と同じで,必要な機能が完備。動作軽快&安定・機能割付完璧・マウス一つで操作可能・微調整可,と文句なしの出来。システム面では模範的な出来だと思います。 【絵】A− 担当は「岩崎考司」氏。とても愛嬌があって可愛らしい絵を描かれる方ですね。絵に色っぽさみたいなのは無いですけど,その代わりに萌えは人一倍ある,そんな絵。絵によって若干デッサンの乱れがあるものの,十分に満足できる出来だと思います。◎。 ただ,唯一の不満が立ち絵と一枚絵の不整合。チョコの浴衣姿で,立ち絵の時はニーソックスを穿かせたままなのに,一枚絵になると脱がせてしまっているのは何故なのかと本気で小一時間(略。穿かせるならずっと穿かせておけ,と声を大にして訴えたいところですな(キッパリ。 【音声・音楽】音声:A,音楽:B+ 音声は豪華声優陣を採用。エロゲ業界では知らない人のいない超メジャーな方から,「あれっ,(一般作品の)どっかで聞いたことあるなあ(w」みたいな方までいて,かなり強力な布陣かと思います。キャラのイメージにもピッタリで,とても良かったと思いますね。 一方,音楽は印象に残るほどのものは有りませんでした。ただ,聞き心地のいいものが中心で,良く作品にあっていたと思います。 【シナリオ】C 良くも悪くも「ファンディスク」という感じがしました。最初に断っておきますけど,キャラ萌えという観点でいえば,出来は決して悪くありません。各キャラの個性が良く立っているだけあって,激しく萌えます。キャラ間のやりとりとかもしっかりあるので,日常のにぎやかさみたいなのは十分に楽しめると思います。 けれども,シナリオの運びという点ではちょっと頂けないですね。同メーカーの「夏色小町」でも感じたんですけど,短いプレー時間に話を押し込める傾向が強く,展開が急すぎてプレーヤーが蚊帳の外に置かれてしまう面があります。特に,後半でちょっとした騒動があるんですけど,展開が急すぎて「ゲームの中で勝手に盛り上がっているうちに,ゲーム自体が終わっちゃったよ……」みたいな感じを受けてしまいました。「夏色小町」でも書きましたけど,感動系の話で締めようと思うなら,もうちょっと話の展開にゆとりを持たせた方がいいのではないかなあと思いますね。ここら辺の,話が駆け足しすぎな面は勿体ない。 あとは,やはり本編をやったことのない人にはキツイかなあ,と。登場人物とかの説明等が一切無く本題にはいるので,置いてきぼりな感じを受けるかもしれません。この点が先に「良くも悪くも『ファンディスク』」と書いた理由です。まあ,ここら辺はプレーしていくうちに次第にわかってくると思いますけどね。 【エロ】D 薄いです。まあ,純愛系のサガですかねえ……。ただ,みんな全裸Hにするんじゃなくて,着衣Hにしたらもっと抜けると思うんだけどなあ。特にチョコとかはニーソックスを穿かせたままにするだけでもエロさが段違いに違うし。それに,魔女も折角良い感じなコスチュームなんだから,着たままでHさせて欲しかったなあ……。 【結論】C 「良くも悪くもファンディスク」。本編が気に入った方には+20点な出来だと思います。各キャラに思い入れがあるとかなり萌えかつ楽しめて良いのではないかと思いますね。反面,これが初めてな方はゲームのノリについていけないで置いて行かれてしまうかもしれません。あと,ファンディスクの割に,ソフト中に入っているのがゲームと壁紙だけっていうのはちょっと寂しい気もしますね(いや,壁紙自体はとても良い出来で,私自身「月杜尋」氏の壁紙とかをありがたく使わせて貰ってるんですけどね)。SSとか企画ものみたいなものもあったほうが充実感があったと思うのですが。あと,CD一枚の割に箱がデカイのもちょっと……とかは思ってしまいました。 本ソフト,「はぴぶり」が楽しめた(or/and萌えた)人は買い,初めての人には△,ということでFAかな。個人的には概ね満足したものの,もうちょっとエロとシナリオを拡充して欲しいなあ,と思いました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― レビューデータベースに戻る |