家飛−カットビ!−
 メーカー名:TerraLunar
 発売日:2003/08/29
 メーカーホームページ:
http://www.terralunar.com/        評価:C+(60点)
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 非日常アーカイヴノベルという売り文句と,あまりにもぶっ飛んだ設定に惹かれたんですよ……。

【システム】B
 システムで気になったのは,(1)バックログ時に音声再生の機能がない,(2)バックログにつきホイールマウスに対応していない,(3)セーブデータに記録されるコメント(注:セーブをすると,セーブ日時の他,どの場面のデータなのかが記録される仕様になっている)が「居間」みたいに漠然としすぎて,実質何の役にも立たない,(4)フルインストにしないと,音楽の切り替わり時などにCD-ROMからの読み込みで時間がかかる,以上4点。他は軽い・落ちない・使いやすいで文句はありませんでした。

【絵】C
 まず,一枚絵の出来は決して悪くないです。デッサンが崩れていたり,絵柄が不統一だったりしますが,それでも葵妃や千代の絵は魅力があった(エロ絵も日常の絵も)んじゃないかなあと個人的には思いました。また,回想・妄想時の絵(モノクロームになる絵。何故かCG回想には登録されていませんが……)はコメディタッチの絵(ex. 千代の着物を脱がせている絵)・通常の絵(ex. 着物姿の千代を弄んでいる絵)ともに魅力的だと思いました。
 ただ,反面,立ち絵は酷い。全員に共通して言えるのは顔の描写が変(特におとね)という点なのですが,それ以上に気になったのはおとね&美空(制服組)の身体の描写。意味不明なまでに身体が華奢&アンバランスで,正直見ていて気持ち悪かったです。ここら辺,もう少しどうにかして欲しかったですね。

【音楽・音声】音楽・音声ともにA−
 音楽については,独特ながらも高レベルの楽曲が中心。ギター中心のBGM,OP「Miracle Discotek」,ED「Air」,どれもが良くできていたと思います。◎。ただ,BGMについては使い方が余り良くない(そのシーンに合わない音楽を使っている)と思った箇所が何点かありましたが。
 他方,音声についても高レベル。有名な声優さんが中心で,エキセントリックなキャラを見事に演じこなすその様はただただ感嘆するばかり。個人的には特に北都南さん(@葵妃)の演技に大満足でした(まあ,個人的に大ファンの声優さんだということもありますが,それを抜きにしても,普段冷静な軍人が時折見せる弱さや奇天烈さを上手く演じていたんじゃないかなあ,と思いますね)。ただ,個人的にはおとねについては絵から受ける印象よりも声が幼すぎて,若干違和感がありました。

【エロ】C−
 薄いですね。Hについては各キャラともラストの1回のみ。Hシーンの描写自体はテキスト・絵とも比較的丁寧&着衣Hが中心なんですが,量的不足は如何ともし難い面があります。でも,葵妃とのダイビングH(軍服での着衣H。個人的には笑いながら抜きました。アホすぎw)や美空の処女破瓜H(制服着用)はかなり抜かせて貰ったので,評価的にはC−にしますが。取り敢えず,エロ目的で買うのは厳しいでしょう。

【シナリオ】D
 正直訳がわからない。一応,千代ルートでは何故家が飛んだのか,千代がどこからどうやってやってきたのか等について説明がありますが,それらについてもとってつけたような感は否めません。他のキャラのルートに至っては,殆ど説明も解決もつかないまま終わってしまうのでかなり後味が悪いです。
 また,キャラクターについても,(1)ルートによって各キャラの性格・考え方が微妙に変わってしまう,(2)各キャラが主人公を好きになる過程が殆ど描かれていない(ゲーム開始後に主人公と知り合う葵妃や千代で顕著)ので,好きになった・結ばれたといわれても唐突すぎる感がある,(3)主人公が万年発情男&ふがいなさ過ぎる性格で,余りのどうしようも無さにプレーしていて愕然とする(特に,女と近づいただけですぐに発情するのはやめて欲しかったですね……),(4)どのキャラも頭のおかしい人間ばかり(とくにおとねやみちる)で,ひたすらに同じ問答を繰り返すので聴いていて頭が痛くなる,以上4点はかなり気になりましたね。
 あと,個別ルートに入った後は比較的まともに話が展開されるのですが,それ以前の共通ルートが酷すぎる。特に,ゲーム前半のおとねの告白→家が飛ぶ→キャラが全員集合までが全く魅力が無くて,プレーヤーの関心を引く出来でないのが個人的には痛いと思いました(私は耐えきれなくて,Ctrlスキップしてしまったことが多数……)。
 正直,何がしたいのか,何が言いたいのかわからないシナリオに感じてしまいました。

【結論】C+
 「有名実力派声優がキ○ガイを演じるのを楽しむゲーム。ただそれだけ」。一癖も二癖もあるキャラを実力派声優が演じてくれるので,それを楽しむ分には良いと思います。ただ,設定やキャラがぶっ飛んでいる割に,話の運びがありきたりだったり中途半端だったりするので,あまりシナリオでは楽しめなかったなあというのが正直なところ。もっとシュールな話とかを期待していたんですが……。
 エロもあまり濃くなく,何を売りにしたいのかいまいちわかりかねる面がある本作。確かに「非日常」を描いてはいますが,何故そういう「非日常」を描こうとしたのかが伝わってこないのが,本作が中途半端の出来に見えてしまう最大の敗因ではないかなあ,と個人的には思いました。

 好きなキャラ→神馬葵妃(普段の冷たい感じと葵妃ED近くの弱さ・可愛らしさとのギャップが良い)


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