オレ様ティーチャー〜復讐教師のWebカウンセリング〜
 メーカー名:Radi
 発売日:2003/06/06
 メーカーホームページ:
http://radi.product.co.jp/   評価:B−(60点)
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 雑誌で見た,さえき北都氏の描く制服着衣Hに惹かれて購入しました。さて,ではゲームとしての出来は……?

【ゲームシステム・内容】
 二択選択肢中心のオーソドックスなAVG。サイトを運営したりメールでのやりとりをしたりする過程で,何らかの工夫がある(一部ゲーム要素を取り入れたりする)のかなあ,と最初は思っていたんですけど,結局はお飾りでした。ちょっと残念。

【システム】C
 システム自体はVisual Arts謹製のものを使用しており,快適です。機能も充実しています。ただこのゲーム,選択肢数が無茶苦茶多いのにセーブできる数が少なすぎ。あと,抜きゲーなのにシーン回想がないのも大減点。後者のせいで必然的にセーブ機能を使ってシーンを集めることになったのですが,既存のセーブ数ではとても足りませんでした。ここら辺,非常に不満。メーカーにはもう少しヌキゲーで求められていることは何なのか,考えて欲しかったですね。

【音楽・音声】音楽:A,音声:B+
 音楽はかなり出来が良いです。主題歌「薔薇」「Do you feel loved?」もそうですし,BGMも然り。とても聞き応えがあって◎でした。それだけに,サントラCDの類が同梱されていないのは残念。CD1枚しか入ってないで大きい箱がスカスカなんだから,サントラCD位つけてくれても良かったのではないかなあ,と私は思いましたね。
 あと,演出面で,曲を使うタイミングが余り良くなかったです。シーンに合っていなかったり,曲調の変化が激しすぎて違和感を感じたりしました。もう少し演出には拘って欲しかったですね。
 音声についてはVisual Arts系で良く見かける方が中心で,突出した演技力や印象に残るパフォーマンスこそないものの,安心して聞ける水準を保っていたと思います(一部首を傾げるような演技の方もいらっしゃいましたが)。○。

【絵】B+
 担当は「さえき北都」氏。個人的に最近注目している原画家さんで,可愛らしい絵柄ながらその実エロいという,稀有な絵を描く原画家さんです。また着衣H絵がとても上手い方でもあるんですが,今回もご多分に漏れずその例で,着衣Hスキーの端くれとしてはとても満足でした。制服のデザインや着崩し方,ハイ&ニー中心のソックス設定&描写,着衣Hの描写角度の巧みさなど,個人的には◎。今回もめいっぱい堪能させて貰いました。特に優紀子や朋美の制服着衣Hはたまりません(*´Д`)ハァハァ。
 ただ,塗りが悪い。ちょっと酷すぎると思いました。同氏の担当した「ぼくのむしかご」と比べると,塗りの酷さは一目瞭然。折角の絵が台無しになっているように感じましたね。勿体ない……。

【エロ】A−
 特殊属性こそ殆どないものの,着衣H(制服H中心)はとても充実していますので,制服着衣Hを好まれる方にはとても良いと思います。エロの描写自体も丁寧ですし,大いに抜けます。ただ,先に【システム】で述べたようにシーン回想がないことと,同じ射精シーンでもキャラによって射精前と射精後の差分があったり無かったりするのはマイナス。ヌキゲーである以上,使いやすさやHシーンの演出にはもうちょっとしっかり気を遣って欲しいなあと思いました。
 あと,たった1回脅してHしただけですぐにヒロイン達が堕ちちゃうのも少し違和感がありました。まあやとかが堕ちるのはよくわかるんですけど,千春とかは堕ちるのが早すぎ。ここら辺ももう少し工夫すればもっとエロくなったのではないかなあ,と思いました。

【シナリオ】D+
 はっきり言ってあまり面白くないです。淡々かつ延々とヒロイン達を陵辱するだけ。陵辱の動機自体が根暗でDQNな主人公の逆恨み&妄想。でもだからといってDQNを貫き通せるかというとそうでもなくて,中途半端に正義感があったりして何がなんだかあまりよくわかりません。弥生とのやりとりとかは多少面白かったですけど,あとは特に見るべき所はないですね。展開とかも唐突かつ強引で,全然引き込まれませんし。取り敢えずシナリオに期待したら×だと思います。Hシーンの為のオマケぐらいにお考え頂くと良いのではないかと。

【結論】B−
 「作り込みの甘さの目立つ着衣H系ヌキゲー。絵は素晴らしい」。原画・声・音楽等の素材がいいだけに,演出・システムの不十分さや塗りのレベルの低さなどが目立つ作品でした。ユーザーの求めているものは何なのか,どうすればユーザーフレンドリーでレベルの高いヌキゲーになるのか,メーカー側にはもっと考えて頂きたかったです。各素材が良いだけに,ここら辺の作り込みの甘さがゲーム全体の出来を損ねているように感じます。とても勿体ないなあと思いました。


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