Revolver メーカー名:PIL 発売日:1998/08/28 メーカーホームページ:http://www.stoneheads.co.jp/及びhttp://www.flyingshine.co.jp/ 評価:C(50点) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
今週(4月第2週)は別に買うものがなかったので,久方ぶりに中古屋巡り。で,そのときたまたま手に取ったのがこのソフト。昔見たときエロそうだったので欲しかったんだけど,値段が高かったので諦めてた一作。前は高かったのに,今じゃずいぶん値段が下がったな……と思ったけど,そりゃあ3年前に見たときの価格とは違いますわな……д`;) 【システム】D システムですが,使いにくいです。文字表示が部分毎なのでノロい,かといってメッセージスピードを上げると1クリックで何クリック分もかっとんでしまう,セーブ数が少ない,よくフリーズする,ヌキゲーなのに回想モードがない etc. ちょっとどうにかならんかねえ,と思いました。あと,画面表示は文字で画面が埋まってしまうノベルタイプ仕様。……相変わらずなフライングシャイン仕様ですねえд`;) 全然進歩が無いというか(まあ,現在の奴は使い勝手は良くなっているのですが)。システム的には×ですね。 【音楽・音声】音楽:B,音声:− 音声はありません。この作品的には有った方が良かった気がしますけど,まあ古い作品ですし,しょうがないですね。 音楽は意外と良いのではないかと思います。シック系が中心で,これといって印象に残る曲は無いですが,ゲームの雰囲気には合ってたと思います。取り敢えず,聞いていて不快に思ったりする曲は有りませんでした。 【絵】B 担当は今をときめく「CARNELIAN」女史。昔の絵だけ有って絵柄が一定していなかったり線が荒かったりと粗が目立ちますが,それでもやはり流石ですね。現在の女史の路線とは異なる,キツめの絵が中心です。 ただ,塗りがちょっと雑すぎるのと,何より絵の絶対数が少ないのは気になりました。同じCGを何度も使い回すだけならまあ良くあることなんですけど,露骨に場面と合わない(ex. 全裸にしたはずなのに次のCGではまた服を着てHしている,夜のシーンなのに昼間の背景画を使っている etc.)CGを使い回しているのは流石にどうかと思いました。しかも一つや二つじゃないし。あと,立ち絵や通常のイベント絵が無いために,「この絵は誰だ?」と毎回オンラインマニュアルで確認しないといけなかった点も不満。いきなりエロCGが出てきても,どこの誰だかわからないと流石に抜けません。ちょっとここら辺はどうにかして欲しかったですね……。 【シナリオ】C− 担当は「KeN」氏他の計4名。おなじみフライングシャインのライターチームですね。個人的には「DoNoR」のシナリオが好きだったので,同種の匂いのするこのゲームも期待していたんですが,ちょっと期待はずれだったかなあ。 1つの出来事をいろんな人物の視点から俯瞰していく,というおなじみの手法を取ってます。この手法自体はいいと思うんですよ。でも,主体が変わったとき,それがはっきりと明示されないので,今一体誰が主体なのかがわからないことが致命傷。第2部(別の人物の視点から真相を明かすパート)ではあまり混同したりはしないんですけど,最初の第1部,とりわけ結城パートでは会話主が混線して,誰の会話・心理描写なのかわからない点が多々ありました(特に結城と小林,桜井がどこで切り替わったのかがわかりにくかった)。ここら辺はちょっと……と思いましたね。 あと,なにより,メインシナリオ(レイプ事件)の話自体があっけなくて面白くない。「それだけ?」と思ってしまいました。あまりにも底が浅かったのでガッカリ。同じライターさんの書いた「DoNoR」(個人的には話のスケールがでかくて好きでした)までとはいわないけど,でももうちょっと話に深みが欲しかったです。 全体的に見て,技巧のみが先走って話が付いてきていない(しかも,技巧もシステムの悪さから不十分になっている)作品だと感じました。 (´-`).。oO(しかしメインルートよりオマケルートの方が面白いってのはどうよ……) 【エロ】B エロは殆どがレイプシーンで,その手のシチュが好きな方にはいいと思います。絵も綺麗ですし。ただ,ちょっとエロテキストが短くて薄めなのと,殆どが全裸Hなのは残念でした。あと,女性陣が極めて性に対して軽薄(はっきりいって淫乱)なので,嫌々とかムリヤリって感じがしないのも輪姦ものとしてはマイナスかな。まあ,それでも抜けますが。 【結論】C 「抜きゲー。それ以上でもそれ以下でもない」。CARNELIAN女史の絵で輪姦が楽しめるのが最大のセールスポイントかと。シナリオは並程度,システムは×と他の要素は余り良くないのでお薦めは致しかねるのですが,女史のそう言う絵で抜きたい方には良いと思います。個人的には微妙な作品でした。可もなく不可もなくというか。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― レビューデータベースに戻る |