Ripple〜ブルーシールへようこそっ〜 メーカー名:戯画 発売日:2002/04/05 メーカーホームページ:http://www.web-giga.com 評価:B−(65点) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
あおいタンの為だけに買いました。戯画お得意のパクリシリーズ。まさか「っ」までパクるとは思ってませんでしたけど(w。で,肝心の出来は……? 【ゲームシステム及び内容】 まんまP○aキャロシリーズと同じで,女の子のいる仕事場を選んで作業→好感度upという,場所移動型AVG。移動する作業場所によって上がるパラメーターが違ってて,必要に応じて……といいたい所なんですけど,このゲーム,パラメーターは関係有りません。シフト決定時に狙ってる女の子と同じシフトを選択し続ければそれでおしまい(由里己のみちょっと難しいですが)。例え仕事が失敗しても,攻略には全く関係有りません。いわゆるお飾りって奴ですな。ここら辺は,もうちょっとどうにかならないかなあとは思いました。 【システム】D− はっきりいって最悪。メッセージ速度の調整不可,メッセージスキップが遅い,全体的に動作が重い,バックログ無し,セーブ数が少ないetc. 近年まれに見る酷さですね。システムの酷さがゲームを台無しにしている面があります。まあ,ゲームボリュームが少ないので,何とかなるといえばそうなのですが。 【絵】B 担当は「さかづきほまれ」「ねこにゃん」「みけおう」各氏の3人。はっきりいって絵柄はバラバラで,統一感も糞もないですが,あんまり気にはなりませんでした。特に,「さかづきほまれ」氏担当の加藤あおいとかは良かったです。ただ,パッケ絵と別人の森本奈海,あれだけはどうにかならんかったんかいな……(;´д⊂) 【音声・音楽】音声:C+,音楽:C 音楽は普通。主題歌のインパクトはありますけど,BGMの方は可もなく不可もなくといったところ。ただ,作品の雰囲気にあっていてBGM然としているのは良いですね。それに対し音声は,キャラによって差が有ります。はっきり言って眼鏡女とかは酷いですね……。メイン系は満足する出来だったんですけど。全体的にはややレベルが低めかな。 【エロ】D 「エロ? んなのあったっけ?」と思ってしまうくらいに薄いです(苦w。原則各キャラ1回のみ(あおいと由里己のみ2回)。しかも殆どが全裸H。はっきりいって,抜けません。エロ狙いなら地雷ですね。 【シナリオ】A ……と,ここまでだったら,マジでC〜D評価をつける所なんですけど,この作品の評価はB−。その最大の要因がこのシナリオの出来です。 担当は「企画屋with丸戸史明」氏。キャラ立てが非常に上手い(萌える)シナリオを書かれます。今作のように,極めて厳しい制約(主に容量面)の中で,しっかりとキャラを立て,必要なイベントを盛り込み,話を展開させている点は高評価。さらに,日常のイベント・会話が面白いのもこのライターさんの特徴ですね。つまらない(はっきり言ってライターのやる気が感じられない)日常イベントの垂れ流されるゲームが多い中,このように日常会話に手を抜かないライターさんは貴重だと個人的には思います。 それになにより,加藤あおいシナリオが秀逸の一言(他にも由里己さんとかもいいけど)。某所の戯画スレでは「あおい属性」といって通用するくらいの,特徴的で且つ破壊力のあるキャラクター設定です。一見素っ気なくて冷たい感じがするのに,その実誰よりも情熱的かつ一途で,主人公に操を立て,陰からこっそりと主人公に尽くす……激萌え。破壊力デカすぎです。私は一発でノックアウトされました。ってか,俺の嫁にくれ,位の勢いで(w 使い古された設定・話の展開なんですけど,それが却って新鮮に感じられる,そういうシナリオ・キャラを編まれるライターさんです。個人的には大満足。 【結論】B− 「加藤あおいゲー」。いや,マジで。システム・音声・音楽・絵・エロ,はっきり言ってどれをとっても完成度は低いですが,それを補って余りあるほど,シナリオと加藤あおいというキャラクターが際だっています。作品としてはC〜D程度の出来(地雷一歩手前)ですけど,シナリオと加藤あおいの存在が,B−まで評価を引き上げています。それほどまでに,シナリオとキャラに個人的には満足しました。これでボリュームとエロが充実していれば,A評価も狙えたと思いますね。少なくとも,本家よりは遥かに面白かったです。設定・シナリオがいいだけに,惜しい作品です。戯画には,もっと完成度upを心がけていって欲しいものです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― レビューデータベースに戻る |