まいにち好きして【投稿者:亜夜萌えさん】 メーカー名:Sirius 発売日:2003/10/31 メーカーホームページ:http://sirius.product.co.jp/ 評価:A−(85点) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
当サイト常連の亜夜萌えさんからレビューを頂きました。ありがとうございます! 私とはひと味違う着眼点・項目での詳細レビューをお楽しみ下さい。 いつも教えていただくばかりなので、管理人さん未プレイということから、 報告させていただければと考えました。 以下は私見に基づく記述です。価値観や考え方は掲示板より読みとって頂けるかもしれません。 「興を削ぐネタバレ」はしないよう心掛けましたが、心配な方は読まないようお願いします。 【全体的な特長と欠点】 プレイ開始からHシーンまで比較的短いにもかかわらず、お手軽抜きゲにありがちなシナリオのチープさが無く、ヒロインへの愛着が自然と沸くエピソードやイベントも多い珍しい作品。 H絵が文と違っていたり、シーン変化に追いついていないところもあるのが×。 ただ、絵一枚でHが終わることは少ないですし、シーン自体が長くてテキスト表現と音は充実。 「三番目のお口」のような、汗っかきでつやもあるしっとりした「胸」が大活躍するところは○。 前作で気になった、「ヒロイン同士の掛け合いの少なさ」が本作ではクリアされ、 姉妹間だけでなくヒロイン同士の会話が増えたところや、 序盤からあるHが、心をより深く通わし次第に発展していくところが良かったです。 【購入動機・狙い】 前作『One and Only』の出来が良く、キャラクターの魅力も際だち、ラブラブH満載だったことから。 本作でも、あの「個性的なキャラ立て」路線が継承されていればいいな、と期待していました。 【システム】A V.A.系システムで、軽く安定しており、オートモードとその速度調整や未読判定スキップなど、一通り完備してます。前作同様、ディスクレスプレーが出来る点も満足。 バックログは音声再生可能で、画面を塞がずウインドウ内に表示されるところは好印象です。 【絵】B ミヤスリサさん ムッチリした身体に特徴があり、CGの塗りのうまさと相俟って、とくに乳周りにもちもちっとした触感を想起させる表現ができる絵描きさんです。 【シナリオ】A− 保住圭氏と椎田いのり氏 * ストーリー 主人公「睦未(むつみ)」の事故から1年。目覚めた睦未は、記憶喪失になってしまった。目覚めた時、お見舞いに来ていた二人の女の子、暖花と雪音は姉妹で睦未の幼馴染。 二人が「私たちのどっちが好き?」と問い詰めたのが事故の原因という(慌てた睦未が道路に飛び出して事故に・・・)。 二人は事故の責任を感じており、まだ完全ではない睦未の身の回りの世話をして、「お詫び」がしたいという。雪音か暖花のどちらかが住み込みで睦未の面倒をみるというけど・・・ ゲームの期間は約1ヶ月。 * ヒロインたち(http://sirius.product.co.jp/mainiti/chr.htm) 安藤暖花(ほのか)−趣味は醤油差し集め、生活用品に名前を付けることで負けずぎらいの意地っ張り。 安藤雪音(ゆきね)−家電製品でものを表現する癖の持ち主。 谷川帆南(ほなみ)−水泳部の後輩で、いつも必死な感じ。奥手ではなく積極的なのだが、なぜかアガリ症。 氷川珠々果(すずか)−かなり思い込みが激しい眼帯少女。 西城戸凛(りん)−「男らしいこと」が大好きな美少年風の女の子。 河本麻紀子−飲酒好きで陽気な保険医。 ヒロインにもよりますが、なかなか面白い展開をするストーリーかと。 中盤でやや冗長な感じがしてくるところが残念。 デートイベントもあり、行き先や食事どころが選べるなど、好き合っている人同士の行動をある意味リアルに描いているストーリー展開は貴重。前作より厚みを増した印象を持ちました。 【音声(日常・喘ぎ・ちゅぱ音)と音楽】音楽:B+,音声:B+ OP、ED曲はI've(通常曲:Bigたあぼお氏)。 なかなか良かったかと。とくに、キャラごとに「テーマ曲」みたいな「お決まり」の曲が流れ、 登場人物の印象づくりに大きく作用しているところがGood! 出し入れする「ぐちゅ・パンパン」音はありませんが、 口唇Hやキスシーンでの「ちゅぱ」は完備で音声全般の演技も自然かと。 【エロ】A− 「毎日ふたりは触れ合って、恋する気持ちを育ててく・・・」という謳い通りの作品。 キャラ立て→Hという流れの作品が大半ですが、 この作品の場合、幼なじみの贖罪の念から出発しているので H→愛しさが増したHで一層淫らに→「本当の愛」のあるH という展開が基本です。 そうした展開から離れ、サブヒロインの方に流れる選択も可能で、 その場合、幼なじみの存在に焦り煽られ、 情欲の炎をメラメラと燃やして主人公に対し大胆になっていくという傾向があります。 * テキストと差分 テキストはたまに一寸考えないとわからない 解りづらいフレーズが出てくることが難点。 (陰と陽が和合していることを言い回したいのかもしれませんが、 2人が昂揚したシーンで突然『すべてはウロボロス。』と出てくるのも・・・) 全体的には、合意Hゲーらしくヒロインが名前を呼びながら果てたりして好印象です。 差分は普通の出来で、絶頂による表情変化と精液差分がある程度。 * 着衣胸見せH 衣服のデザインや下着の描き込み具合、質感の表現は普通ですが、 暖花・麻紀子中心に多数あります。 暖花の服装バリエーションは、紹介のページ(http://sirius.product.co.jp/mainiti/honoka.htm) にあるとおり多彩で、いろいろなシチュと姿でHしてくれます。 着衣Hについては麻紀子のワイシャツHが個人的に最も好きです(w。雪音には、片胸はだけたスパッツを破るHも。 また、帆南の、シャツを上にずらして胸を出すHは、捲るCG差分があって印象的。 * 他作品と比べたエロの特徴 消しが薄目で範囲も小さく、女性局部の色づきの変化や ペ○スのカリの輪郭がうっすらと読みとれるシーンもあるほどです。 また、 「胸のエロさ」にこだわりが感じられ、胸を使ったHに印象深いものが多いです。 胸こだわりの他作に『ぷにつま』がありますが、 かの作品はライターさん主導の胸こだわりで、CG的には一般的な「美乳」でした。 ところが本作は、テキストばかりでなく、絵にも胸重視の姿勢が読みとれます。 特殊な乳、言ってみれば「挟乳(きょうにゅう)」で、ハサミのようにベ○スを挟んで絞り出してくれる、搾乳チックなエロツール(^^;)。 男性器を挟むとちょうど良い美しさになる感じの、 発汗して何時もしっとりとしていて挟み込むのを虎視眈々と狙っているような、そんな 食虫植物のようななまめかしさを彼女たち、とりわけ暖花(http://sirius.product.co.jp/mainiti/honoka.htm)と麻紀子(http://sirius.product.co.jp/mainiti/makiko.htm)の胸は感じさせてくれます。 「大きくて形も良くて揉み心地もよさそうな胸」というより、 発情して年中汗でテラテラ光りながら男性器をいざなっている 「第三の口」のようなぷっくりとした暖かみのある存在感いっぱいのおっぱいたち(^^;)。 (小さいサンプル絵ではわかりませんが、実際の画面ではかなり迫力あってとても魅力的に) 乳首(乳頭と乳輪)も艶やかで、いかにも「吸い付きたくなる」雰囲気ですね(^^;)。 キャラごとの乳首「表情」の描き分けができているのはこの作品ぐらいでしょう(w 【良かったシーン】 手を握り、主人公の名を呼び抜き差しされる暖花。 騎乗位で胸を自分で揉みつつも、乳頭は隠さない暖花。 麻紀子先生のシーンは、ワイシャツの前ボタンをはずして 胸をはだけた状態で行為におよんでくれるので、 コスチュームコントラストもバッチリでした。 【液表現(精液・愛液・唾液・汗)】 汗にも立体感が読みとれ、付着している布置状況も適切かと。 「ゲームのせいで興奮していたからか・・・体が汗ばんでいるのだ。『暖花のにおいがする。』『におい嗅ぐなよぅ・・・ばかぁ・・・』」といった汗シーンもあります。 唾液を交換し合うキスシーンCGもチュパ音完備で用意されており、 この点は満足すべきかもしれませんが、 絵を欠いたシーンがほとんどで音とテキストで補っている格好です。唾液、愛液ともに一応ありますが普通の出来。 精液は、量的に多すぎる気もしますが、質感、かかり具合とも個人的には満足出来る範囲かと。 【結論】A− 夏祭りが行なわれる近所の神社が「智和神社」。好きな者同士が戯れ愛しながらする喧嘩が「痴話喧嘩」ですが、万事この作品のテイストを示唆する名前かと(^^)。もっとも、ダラダラとエロエロ生活を描いた作品ではなく、展開もデートイベント含めリアルでメリハリや一寸した緊張感もあり、ヒロインへの愛着を深めるのに貢献しています。 本作はサブヒロインの数と多彩さは前作より幾分減りましたが、その分メインヒロインの存在感が増した印象で、好感を持ちました。シナリオもしっかりとあるうえに、愛情が増すストーリーです。ストーリー重視作の欠陥である終盤へのエロ偏重を巧みな設定でクリアし、序盤から飛ばしてくれます(^^;)。 ただ、CGや差分が依然不足気味で、とくにキスシーンで「唾液の糸を引きながら」とあるのに、そのCGがないことなど、もうちょっと描き下ろしを頑張ってもらいたかったです(暖花とのシーンなど希にしかありません)。 キスCGがあまりないのは本作に限りませんが、シーン自体は音付で数多くあるだけに残念。 合意H系ジャンルで期待されている作品では、 「和合のシンボル」であるキスやキスHのCGは絶対に必要かと。 三番目のお口のような、男性器とセットで美しさを増す挟む乳「挟乳」には大満足。 この作品では、合意Hの際にヒロインが主人公の名前や普段口にしている呼称を 口ずさみながら感じ昂揚していくので、 日常とのギャップも思い起こされ、その点扇情的で良かったですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― レビューデータベースに戻る |