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 ふたりじめ〜幼なじみと夏と義妹〜
 メーカー名:マリン
 発売日:2003/09/26
 メーカーホームページ:
http://www.marigold.co.jp/marine/         評価:B(70点)
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 期待作の大半が延期で,個人的にはめぼしいもののなかった9/26戦線。最近凌辱系が続いていてマンネリ気味だったので,純愛系がやりたいというただ一心で本作を購入しました。全くの下調べ無しに,店頭で手にとった感触のみを便りに購入した本作ですが,果たして出来の方は如何に。

【システム】A−
 フルインスト時にディスクレスプレー可能な仕様,軽快&未既読判別可能なメッセージスキップ,ボリュームバランス等の各種カスタマイズが可能なシステム設計,バックログ完備と,ほぼ完璧に近いシステム周り。動作も軽快で安定しており,非常にプレーしやすかったです。

 ただ,やはり(1)バックログで音声を再生出来ない点は厳しい。あと,(2)選択キャンセル時に右クリックが対応していない(「BACK」ボタンをわざわざクリックしないとダメ)のは,意外にフラストレーションが溜まりました。不満な点はそれくらいですね。


【絵】B−
 担当は「ルゴシエラ」氏。なかなか可愛くてかつエロい絵を描かれる原画家さんですね。可愛さとエロさが同居していて,本作のような萌えエロゲーにはピッタリだと思います。明日香の料理の絵なんかは個人的にはツボでしたねえ。

 ただ,あの服のセンス・デザインはありえない……。特に明日香のババ臭いブラジャーとか,制服の複雑怪奇なスカートデザイン及び配色は個人的には厳しかったです……(着衣Hの構図は良いんだけど,ねえ)。はっきり言って凝りすぎ&ケバ過ぎ。もう少し「普通」なデザイン,つまり女の子の魅力を引き立てるような,自己主張の激しくない服装の方が良いんじゃないかなあ。あと,絵によっては女の子の腕が異様に細かったり(棒みたいだった),顔が崩れてしまっていた点はややマイナス。それと,服装についてでも若干述べましたが,塗り・配色がケバ過ぎて絵の魅力を殺してしまっていた面があったのも残念でした。


【音声・音楽】音声:A−,音楽:C
 音声は人に依ります。メインの2人(長崎みなみ,北都南の両名)は文句なし。日常会話・Hとも抜群の演技力でもり立ててくれます。チュパ音に関しても,フェラのシーンが少ないので数自体は多くないですが,ある時にはしっかりと強弱等をつけて演技しているので,きっとその手の趣向がある方にも満足頂けるのではないかと思いますね。ただ,サブキャラについては,若干演技に不満の残る方がいらっしゃったのが残念。

 他方,音楽の出来は並レベル。取り立てて良いというものはありません。ただ,必要なシーンに必要な音楽が必要なだけ準備されていたので,不満に思うことはありませんでした。


【エロ】B+
 流石パッケージでエロを強調しているだけあって,エロの充実度は見事。CGの使い回しが多いのと,どのHシーンも若干尺が短めなのはややマイナスですが,絵・シチュ・音声ともに良く,数も凄まじく多いのでかなり抜けます。また,シチュ(女子生徒,女教師,ナースetc.)・着衣Hともに充実しているのも◎。

 特に着衣Hは制服,私服,ナース服,スク水,メイド服などが中心で,割合的にはH全体の50%程度ですが,(1)胸元のみをはだけさせてのHが多い(服の視認性を確保した上で,乳首と股間が必ず見えるような構図に意図的にしている)点,(2)スカートを脱がさない点,(3)(履いている時は)靴下・靴が見えるようにしてHしている点,以上3点は高く評価したいですね。服装のデザインが△なのは痛いですが,でもかなり満足な出来でした。

 ただ,エロは本番中心で,フェラ等は少数。また,処女破瓜のシーンがありますが,破瓜の血の描写はありません。さらに特殊属性(輪姦や強姦,アナルやスカトロなど)が殆ど無い点などは注意が必要ですね(放尿はありましたけどね)。それと,主人公は早漏気味なのでその点も予め留意しておくといいと思います。


【シナリオ及びゲームシステム】シナリオ:B−
 エロ重視ゲーとしては意外でしたが,シナリオ的には悪くありません。非常にささいな事件しか起きず,基本的にマターリとした学園生活が続くんですが,メイン2人に関しては手を抜くことなくしっかりと話を作っているので,メインヒロイン達と学園生活を送っている感じが良く出ていたし,また2人の魅力をよく引き立てていたと思います。面白さや奇抜さなどはありませんが,学園もののセオリーをしっかりと踏まえて破綻無く話が紡がれており萌え十分,その上で分量的にもそこそこの量があったので,標準的な純愛系シナリオのレベルには間違いなく達していたと思いますね。ただまあ,メイン2人以外ははっきり言ってオマケなんで,話が唐突すぎる&分量が少ないのはご愛敬ということで。

 それと,やや主人公がDQNチックですが,個人的にはDQNというよりも主人公が精神的に子供なんじゃないかなあと感じました。我が儘とか自分勝手とかいうのではなくて,精神的に幼いために事態に対応し切れていない,だから時として周りを顧みないような言動をしてしまう。ある意味,リアルな高校生(多分)像なんじゃないかなあと思いましたね。ですから,プレーしていて「しょうがないなあ」とは思いましたけど,他作のDQN主人公みたいに「主人公が人間的にクズ→やってて不快」みたいに感じたりはしませんでした。

 でも,折角シナリオの出来が標準レベルには達しているのに,ゲームシステムのせいでその魅力を台無しにしている感があります。ゲームシステムとしては朝・夜の移動場所選択を基本とし,適宜会話中に2択が登場して,それらの選択如何でどのルートに入るかが決まる,というものなんですが,例え個別ルートに入っても最終日まで繰り返し場所選択を強いられるので,例えば

  「今晩父親と相談してみる」と言ってヒロインが帰宅
          ↓
  夜,いつも通り電話でヒロインを呼び出し
          ↓
  ヒロイン「コンビニに行くと嘘を言って出てきちゃった」→そのままいつも通りに公園でH
          ↓
  翌日ヒロインと会うと,ヒロイン曰く「昨日は一晩中,布団を並べてお父さんと相談していた」
  (父が帰ってきてからずっと相談していたとあり,公園でHに及んだことは全く考慮していない)

 みたいな話の矛盾が多々発生してしまう点は非常に宜しくない。また,やるべき事を全てやってフラグを立てても,最終日まで延々と何も発生しない選択肢を選び続けないといけなくて,そのような無為な行為を強いるために,要らぬ作業感をプレイヤーに与えてしまう点も大きくマイナス。ここら辺,例えば「ショコラ-maid cafe "curio"-」などと同様の問題点であり,百害あって一利無しな感があります。はっきり言って個別ルートに入ってからの場所選択は不要であり,これを入れたばかりに大きくシナリオの評価を下げることになってしまったのが勿体ない。このことはもう少しメーカーさんには注意して作って頂きたかった点ですね。


【結論】B
 「純愛和姦ゲー良作。ただしゲームシステムの拙さが魅力を損ねている」。キャラがしっかりと立っているので,ヌキゲーとしての破壊力は抜群。エロで押さえるべきポイントは全て押さえているので安心して抜けるが,それだけでなくしっかりと話も作ってあるので,純愛系ゲームとしてもそこそこ楽しめる。システム周りも快適でプレイアビリティを十分に確保しているなど,そつのない作品作りには好感が持てます。しかし,それだけに,ゲームシステムの拙さがゲーム全体の魅力を損ねてしまい,プレイヤーに作業感を与えてしまっている点は非常に残念。これさえなければもっと良い作品になっていたと思うんですけどねえ。


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