大番長-Big Bang Age-【投稿者:GF長官さん
 メーカー名:アリスソフト
 発売日:2003/12/19
 メーカーホームページ:
http://www.alicesoft.co.jp/        評価:A(90点)
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  当サイト常連のGF長官さんからレビューを頂きました。ありがとうございます!
  私の書いたレビューと比較対照しながらお読み頂くと,
  本作についてより客観的に判断が下せるのではないかと思います。


あれだけ買うものを迷った12月の祭より早2ヶ月・・・。
幻燐2、片翼、アニメDVDで予算が尽きた俺にとって
この作品は当時買えませんでした。
結局、借りることで対処したものの1周目終わったところで
友人に取り立てられ、2月になって自腹で購入・・・。
てーか、中古品が新品と殆ど値段変わらないって何?
確かに昨年末には新品未開封が10kついていましたが、
もう出てから2ヶ月ですよ?
アレだけ売れたんだから少しは値段下がってて
おかしくは無いだろうと踏んで買いに行った俺が甘かった・・・。

なんやかんやで他人様より激遅れで2周目始めてしゃぶり始めた
巷では名作の呼び声高い今作。

前作もはまりましたし、1周目の感じでもいい感じでした。
さて、しゃぶり尽くしてみましょうかね・・・


【システム】A+
前作、「大悪司」の基本システム+αといったところですかね。。
シンプルな戦闘シーン、見やすいパラメータ、
前作でわかりにくかったキャラクリも判別しやすくし、
キャラも大幅増。セーブが常時できないとはいえ、特に問題なし。
アクティブウィンドウ型であるのはちょっとマイナスかな。
重要イベントなんかも簡単にわかるようにして、
この多いキャラとイベントをできるだけ使いやすくしようと
苦慮しているのがありありとわかりますし、実際ある程度成功してます。
キャラクリは前作では1人頭1個だけでしたが、今回は5個。
3個つけば一応フラグがたつようになっており、
次周以降のそのキャラパラメータにボーナスがつくので、
その後の繰り返しプレイにも親切。
とにかく中毒性抜群!!ですねw

各キャラもまず設定ありきでしっかりキャラ立てしている上、
どうみても製作者サイドが遊んで作ったキャラがやたら自己主張しています。
おかげで、それぞれのキャラが自己主張強すぎて、
終盤にキャラが増えてくると、好きなキャラが増えすぎて収拾がつかなくなるのが・・・。
ターン数制限あるのに使いたいキャラが多すぎて泣く泣く切り捨てたキャラの多いこと多いこと。
また、あるキャラを仲間にすると仲間にならなくなるキャラとかもありますし。
まぁそういうのは次の周でしっかりフォローしてくれと。そういいたいのでしょうけど。
こうしてますます中毒症状がひどくなる・・・と。
うまく作りすぎだよ(泣)

まぁRPGとしてはしゃぶり要素満載の文句のない出来なんですけど。
時間が無いとできないっす。
あと、積みが高くなるのも覚悟しないとw

なんか愚痴ばかりになりましたが、これも出来がいいからこそ。
とにかくよくできてる作品です。
2作目のジンクスはこの作品には当てはまらないですね。
規模が大きくなった分、前作よりお手軽感は減りましたけどね。


【音楽】A
歌のほうは特筆すべきものは無いんですが、BGMがいい!
それぞれの場面にしっかりはまっていて耳に残ります。
その点、大悪司と共通点がありますね。
アリスの音楽は何故か耳に残る物が多いと思うのは気のせいでしょうか?
ターン中の音楽と、戦闘シーンの音楽が特に耳に残るのではないかと。


【音声】A
パートボイスですが、下手な人がいない。
ちゃんとキャラに合わせて声優さんが演技をしっかりされているので、
違和感は無いはずです。
特に気に入ったのが久那妓の学園祭のシーンですね。
普段は凄くクールな久那妓が「〜にゃん」とかはっちゃけて演じているシーンも
さることながら、「これで私の役目は終わりだ」と突然、キャラがガラッと180°変わるシーンも
違和感無くこなされていたのは感心しました。
下手な方だとこういうところでボロがでたりするんですが。

声優として最も技量の問われる感情の表現が皆さんちゃんと出来ているのは流石です。
男役の声優さんもそれなりに名前のある方を結構使っていらっしゃったみたいなので、
その点でも評価していいと思います。
ゲームによっては女性のみボイス入りとかありますが、ボイスを入れる以上
私としてはやはり男性にもボイスは欲しいですから。

とはいえ、特に突出して気に入った目新しい部分も無かったのでこの評価です。


【絵】A
CGは全部で155枚。差分がありません。一枚一枚は綺麗なのですがやはり差分は
欲しかったなと(特にHシーン)。
とはいえ、相変わらずエロイ絵なので音声と相まって抜けることは抜けますが。
立ち絵も1キャラあたりの枚数はそれほどではないものの(1〜2枚程度)何せキャラが多いので
結構なボリュームになってます。


【シナリオ】A−
笑いありシリアスありでしっかりとしたシナリオです。
ただ惜しむらくは、SLGパートが面白すぎてなかなか印象に残りづらいこと。
基本ルートはほぼ一緒(久那妓と扇菜ルートで後半変わるくらい)なので、
何度も読み直す必要は無い物であること・・・かな?
まぁADVでは無いので気にするほどのことではないですが。
一応私が一番笑ったのが
真紀子激ラブ♪
ですかね。
あれはインパクトありましたよw

後、メインストーリーに関する話がキャライベントにまぎれていることがあるので、
読み飛ばしてしまうことがあるのはRPGとしてはちょっとマイナスかな。


【エロ】A−
Hシーンは多いです。全CGの9割方がH絡みですのでシーンだけで130以上はあります。
内半分がヒロインキャラの物。基本的にヒロイン関係は和姦ですがSMとか青姦とかもありますし、
サブキャラ関係では陵辱、スカトロ、触手等大体のシュチュは完備。
尺もソコソコ長いので問題は無いですし、なんと言ってもHシーンは全て音声付ですからw
ただ、差分が無いのがね・・・大きなマイナス点ですな。


【総評】A
相変わらず中毒性の高い、面白いRPGを出してくるのは
老舗の実力を見せ付けられますね。
これ1本で1ヶ月は遊べそうなボリュームですし、
ターン制限関係なく、ただ遊びたいというのであれば
無茶苦茶モードなんてのもついてますから、
その辺のことも考慮して作ってある非常に出来のいいRPG。
同時期に出た、「永遠のアセリア」、「幻燐の姫将軍2」と比べると頭一つ抜きん出ている感じです。
(「ベイグランツ」は論外w)
「遅れてきた2003年最優秀作品」(←命名:俺w)
といって問題ないでしょう。
ただ、ボリュームが大きくなった分中弛みを多少してしまいます。
決して悪いわけではないのですがお手軽感は前作に比べれば落ちたかな?と。
まぁ面白いので時間がある方にとっては気にはならないとは思いますがね。

My萌えキャラ:EDも含めてが一番気に入ったのが姫乃宮華苑ですね。
       お嬢様キャラがメロメロになっていくので
       落とした快感が倍増してしまいましたw
       久那妓も色々心憎いイベントが多数あるので好きですね。
       サブキャラでは金剛丸彩あたりは萌え度高いですw
       男性キャラに格好いいのが多かったのも満足でした。

最後にヒント:白百合小百合、冬摩彼方、凱場マックの3人がいればダンジョンなんて怖くない。
       この3人であの地下42階を誇る黄泉平坂も1ターンでクリアできますw
       特に凱場マック・・・強すぎw



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