幻燐の姫将軍II〜導かれし魂の系譜〜【投稿者:GF長官さん】 メーカー名:エウシュリー 発売日:2003/12/19 メーカーホームページ:http://www.phoenix-c.or.jp/~eushully/ 評価:A−(80点) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
当サイト常連のGF長官さんからレビューを頂きました。ありがとうございます! 私とはひと味違う着眼点・項目での詳細レビューをお楽しみ下さい。 例年に無い超(×100)激戦区となった年末商戦。 ていうか勘弁してください・・・マヂでw 忘年会、新年会の予定それなりに抑えたとはいえ、RPG3本を含むやりたいゲームだけで5本以上。 まるで不作の2003年のツケを一挙に取り返すような出し方。 こういうのは一年を通して平均的に出してくださいませ、各ソフトメーカー様・・・頼むから。 さて、その中で我が最初に取り出したるは前作「戦女神U」 で一挙に大ブレイクした大艦巨砲主義メーカー"Eushully"が放つ 「幻燐の姫将軍U〜導かれし魂の系譜〜」。 「戦女神U」では問題とされたシステム面での使いにくさが以下に解消されているか、 そして、前作「幻燐の姫将軍」で殆ど端役扱いだったエクリアがどう絡んでくるかが注目の本作。 「戦女神U」で散々伏線を張っているのでそれをどう消化するかもポイント。 さて、如何に? 【システム】C− 使い勝手が悪い。以上。 まぁ本当に使い勝手の悪いノベルゲー等よりは余程まともですが、とにかくこのゲームはRPG。 「戦女神U」で指摘された、キャラセレクトのホイール対応化、キーボードによるショートカット対応、 ゲームパッド対応など改善されてはいるものの、 相変わらずアイテムの受け渡しなど個別ごとに選択せねばならず、ダルいです。 マウス対応なんだから、範囲指定のD&D使えるようにはして欲しかった。 もしくは折角一括保管のコマンドあるわけだから、「アイテム」とひとくくりにせず、 「武器、防具」「回復、強化アイテム」「アクセサリー」など種別に分けて 操作できるシステムでもいいような気がしました。 とにかく「戦女神U」とは違い、一人頭の持てるアイテムが3〜12個と少ないので 毎回戦闘に入るたびに一々アイテム整頓を一人一人やっていかねばならないのは結構辛い作業でした。 後、一番不満だったのがSLGパートのセーブシステム。 今作では「戦女神」と違い一度やられたキャラは死亡扱いになり その後次の周回始まるまで2度とでてきません。 このシステムは、はっきりいって潔くて大好きです。 やはり戦闘でやられたら衛生兵がいようが何しようが死ぬんです。 それが運命ではなく、義務なんですw で、従って死なせないように進める必要があるのですが、 とにかくSLGパートのセーブがタイムゲージ1本(500フレーム)終了時に1回ずつあるだけ。 終盤Lvが上がり、行動回数が増え、また敵味方の出撃キャラが増えるとタイムゲージ1本終わるのに 30分超というのもザラになってきます。 また、敵のアルゴリズムは「弱い(又は弱った)奴から倒す」というのが基本のようですので その時、主力キャラがタコ殴りになって死のうものなら (私の場合)その直前のデータからやり直すわけです。 まぁ諦めのいいひとは他のキャラを育てればいいやと先に進む人もいるのでしょうが、 私の性分ではそうもいかない。 結局無駄に捨てた時間は下手すると10時間届くんじゃないかと( ┰_┰) パラメータ的にやりこみ度が「戦女神U」に比べて著しく低いのも難点。 前作もそうでしたが、一度パラメータを最高値まで上げてしまうと途端に戦闘が単純作業と化します。 また、「戦女神」ではパラメータ上げがある程度ユーザーの任意であったのに対して 今作では自由度がありません。 また、1周目で簡単に最高Lvに到達してしてしまうなど、 やりこみゲーとしては「戦女神U」に比ぶべくも無いです。 それにしてはSLGパート飛ばしのシステムも無いですし(戦女神Uでは装備)、 Lvあげても戦闘はそんなに楽にならないですし。 これはもしかしたら今後パッチで改善されるかもしれませんが カーリアン、ラージャが登場時に強制戦闘(戦闘準備なしで)になるんですが、 2周目からは敵が鬼強になります。 従って1周目で育ててないとはっきりいって2周目で完全にそこで詰まります(死亡が敗戦条件の為)。 これはカーリアンで実際私がやってしまい、1周目からやり直さない限り回避不可ということで ゲーム自体をやめようかとも思った出来事なのですが、 結局私の場合SSGを使ってその面だけキャラパラメータ改造することにより回避しました。 あまりRPGでの改造は自分の本意ではないのですが、また1周目の最初から30時間以上かけて クリアすることを考えれば致し方なかったかと。言い訳ですけど。 以上はちょっとしたネタバレですが、もし、この問題に関してパッチが出なかった場合に備えて、 敢えて注意の意味で書いておきます。悪しからず。 【音声・音楽】音声:A−,音楽:B 音楽は可も無く不可も無く。RPGとしてはしっかり場面場面に合わせて作ってあるのでいいのでは。 ただ、あまり印象には残りませんでしたけど。 音声は女性FVで、下手な人は特に見受けられませんでしたし、 むしろ演技がちゃんと場面に合っているので感心してました。 ただ、やはり女性しか声が入っていないので、 折角魅力のある男性キャラがイマイチ影が薄かったですね。 先頃出た「永遠のアセリア」が高評価なのは男性脇役キャラのボイスがしっかりしているのが 一因だと思いますし。 やはり渋いオヤジキャラはしゃべってナンボでしょう!!!(←物凄く私見ですが(爆)) 【絵】A+ 担当は鳩月つみき氏。 私、この人の絵、好きですw陰影のつけ方といい、服のデザインといい、 乳の形といい(これが一番重要ですがw) かなり(自分的に)ツボに来るえちぃ絵を描かれる方なので。 今までここのメーカーは絵にムラが多いということで評判でしたが今回、 そんなに気にはなりませんでした。 まぁ、たまに立ち絵とイベントCGの顔が同キャラなのに違うという感じを 受けなくはありませんでしたが、戦女神Uで目に付いたほどでは無かったです。 今回、Hシーンだけで結構な数ありますし(ヒロイン多いので)、CG枚数もかなりありました。 差分もそれなりにあったので文句は無いですね。 まぁとにかく鎧のデザインがいい。これに尽きますな。 【シナリオ】A+ 担当は松江旺來(まつえあきら)氏 今回も重厚なシナリオで魅せてくれました。 やはり背骨をしっかり作ってから枝葉を描いているのでしょうか? メインストーリーはしっかりしていて、それに各ヒロインのストーリーがすんなりはまっていました。 その分各サブヒロインのEDは若干弱い気もしなくは無かったですが、 メインヒロインはイリーナということで描かれているので特に気にはなりませんでした。 ていうか、シナリオだけ読ませるSLGパート無しのモードが欲しかった・・・。 戦女神シリーズと幻燐シリーズを見事にうまく絡ませている手腕は流石としか言い様が無いですね。 【エロ】A 元々、このゲームでエロを期待して買われた方は少ないとは思いますが(やはりRPGですので)、 前作「戦女神U」までとは違い、とにかく出てくる女性キャラクター(敵と合成兵士とメイドは除くw) 全てに絡みがありますし、ヒロインの数が多いだけあって ほぼ、考えつく全てのシチュが揃っているようです。 ただ、全裸Hが多かったですね。着衣Hが好きな人はちよっと萎えかも。 チュパ音とかもしっかり入ってましたし。 後、チキに立ち絵であの格好をさせるのは反則ですな。 どう見ても狙って作っただろアレは!炉好きな奴相手でw まぁスク水やYシャツ位はいいとしても裸エプロンは無いだろ・・・ 裸エプロンはファーミにやって欲しかったなぁ(爆) 【結論】A− 全体的にはこのメーカーの前作「戦女神U」より出来は悪い印象を受けました。 とにかくシステム性とかそういう問題よりも ヤリコミ度を激減させてしまったあのパラメータ設定はちょっと納得行かない。 とはいえ、あいかわらず合成やらなんやらで楽しめないことは無いのですがね。 RPGゲーとしてはまだ大番長やってないのでなんともいえないですが お勧めできる範囲内では仕上がっていると思います。 ただ、アセリアと比べるとシステム面での使い勝手、 戦女神Uと比べるとヤリコミ度に劣ります。 後、時間があるときでないと・・・。 私の場合1周目35時間、2周目25時間(SLGパートのやり直しで捨てた時間除く)ですから。 最速プレイだったら話は別ですが。 私のお勧めキャラ:ファーミシルスですね。戦闘に使えるのも勿論、あの性格は好きですな。 「羽はいいよねぇ」(by 某使徒(ぉ)(←使徒違いw) ティファーナなんかは見た目は好きなんですが・・・ 戦闘での使い勝手のよさなんかから判断するとねぇ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― レビューデータベースに戻る |