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 ショコラ-maid cafe "curio"-[Re-order]
 メーカー名:戯画
 発売日:2004/12/23
 メーカーホームページ:http://www.web-giga.com        評価:A(90点)
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 まあ,「ショコラ」ですからね。当然買いです。DVD化された上にパッケージも小さくなったので,保存用の意味も込めて購入しました。

 なお,本作のレビューについては従来のような要素ごとの評価は取りやめ,旧作から改善された点・改善されていない点を中心に,総合的に評価・コメントをしたいと思います。


【商品構成】
 中身はDVD1枚+マニュアル類。予約購入者については,それ以外に「ショコラセイバー」なるCD-ROMが付属しています。

 「ショコラセイバー」には標題のオマケ作品の他,壁紙やショコラシリーズ第2弾「パルフェ〜ショコラ second brew〜」のデモムービーが収録されています。「ショコラセイバー」は……まあ,完璧なオマケですな。基本的には「DUEL SAVIOR」の戦闘シーンの流用で,ショコラのキャラクターと格闘するだけ。ストーリー等もありませんから過度の期待は禁物。あくまでオマケ程度のものと考えておくのが吉だと思います。救世主が大根とかを投げつけられて吹っ飛ぶのは見方によってはシュールで面白い感じもしますが,ただそれだけな感も否めない,そんな微妙な作品。

 また,壁紙は2種類用意されています。デザインとしては悪くないんですが,壁紙壁紙と宣伝している割には数が少ないんじゃないかなあ,というのが正直なところ。もうちょっと充実させてくれるといいのになとちょっと思ってしまいました。

 最後にデモムービー。これはなかなか。新作への期待を高めてくれる上手い出来栄え。特に,本作で追加された香奈子ショートストーリーをプレーし玲愛とのやりとりを堪能した後だと「ああ,なるほど,次はこうくるのか」とわかって良い。これはいいんじゃないかと思いました。てか,玲愛可愛いよ,玲愛。

 とまあ,こんな感じ。肝心のゲーム本編については節を改めて述べたいと思います。


【ショコラについて】
 基本的に,旧作の「ショコラ」と中身は変わりません。旧作の内容に香奈子ショートストーリーを付け加えただけ。ですから,

  <旧作から改善されていない点>
    1.システムの動作が微妙に重い。CPU使用率が異様に高くなる(90%以上)。
    2.ルート決定後も無意味なマップ移動がある。
    3.プレー期間が長すぎで作業プレーと化す。

 といった旧作の問題点はそのまま残っています(詳しくは旧作「ショコラ」のレビューをご参照ください)。第1点は,私がPCを買い換えた(SHARP Mebius PC-MJ760C⇒Fujitsu FMV-BIBLO NB75G/T)こともあり,基本的には快適にプレーできた(動作等も通常のゲーム並みのスピードになっている)んですが,やはり節々で動作・反応に鈍さが見られる(文字表示速度を「瞬間」に設定しても到底「瞬間」に表示したとは思えないような表示の遅さがある点など)ことは気になりました。第2点はこのせいで個別ルートに入っても話に没頭することができないだけでなく,無意味に難易度が上げられてしまう(個別ルートに入っても,必要なイベントを探してそれをすべて見ない限りEDにたどり着けない)など,プレイヤーに優しくない仕様になってしまっています。せめてこれだけは改善して欲しかったんですけどねえ。第3点は第2点とも関わりがありますが,ともかくすべき作業が多い。しかもそれがただひたすらに移動先を選択し続けるだけ,というのは苦痛としかいいようがないです。

 ただ,今まで出された修正パッチの内容を組み込んでいるので,旧作よりも改善されている点もいくつかあります。私が気が付いた点を列挙してみると,

  <旧作から改善された点>
    1.動作が安定化した。突然強制終了等が起こることは無くなった。
    2.ディスクレスプレーが可能になった。
    3.マップ選択時にどのキャラがどこにいるかがわかるようになった。
    4.過去ログ機能(音声再生機能付き)がデフォルトで搭載されるようになった。
    5.「黒ストパッチ」がデフォルトで搭載されるようになった。

 などが挙げられるでしょう。第1点は大きな改善点。旧作の動作の不安定さは泣きたくなるくらい酷かっただけに,本作を安定的にプレーできるというだけでもう嬉しくて仕方なかったです(まあ,正規の製品である以上,安定的に動作するっていうのは最低限求められることなんですけどね,本当は)。第2点は旧作でもこのような仕様だったか記憶が定かではないのですが,取り敢えず初回を除きディスクレスでプレーできているのは面倒くさくなくて助かりますね。第3点は旧作「ショコラ」のレビューで問題視した点ですが,今回は各キャラクターの位置がデフォルメキャラを用いて表示されているため,移動先にどこを選んだら良いのかが視覚的にわかるようになっていて助かりました。第4点は,旧作ではマニュアルに掲載されていながら何故か製品版ではその機能が削られ,後日修正パッチで再度搭載した,という謎の経緯をたどった機能ですが,今回はデフォルト状態でしっかりと搭載されています。ただ,一枚絵が表示されるシーンに限ってメッセージウインドウ上に過去ログの呼び出しボタンが無くなり,右クリックでしか呼び出せなくなっている仕様は不可解でしたので,この点は付言しておきたいと思います。第5点はON/OFF機能付きですので,アンチ黒スト派・生足派の方にも安心です(w。

 以上の点をふまえて,【システム】の評価をD−からBへと格上げしたいと思います。なお,それ以外の要素について評価の変更はありません。

 
【香奈子ショートストーリーについて】
 手堅くまとめているな,というのが第一印象。担当は旧作と同じく「丸戸史明」氏ということですが,氏得意の回想(今回の場合は翠と香奈子の学園時代のやりとり)による伏線を多用し,学園時代と結婚式前の現在とを絡めながら,最終的には現在の香奈子―大介―翠の関係へと繋がるように話をつづっていくのは上手い。氏独特のギャグを随所に盛り込みながら(個人的にはエターナルチェリーボーイから大介のスコーン発言に至るまでのやりとりが,いかにも氏の作品っぽい,若干脱力気味なギャグ展開でツボに来ました)も,基本的にはシリアス展開がメインで,本編での香奈子(+チロル)ルートと翠ルートのエッセンスを抽出しまとめているように感じました。しかも,このように「ショコラ」という作品の要諦を端的かつ的確にまとめ上げているだけでなく,玲愛というキャラ,そしてcurio3号店という場面を上手く用いて次回作への繋がりをだすなど,「パルフェ〜ショコラ second brew〜」のintroduction的な役割まで担っているのは流石。分量的にはあまり長くはありませんが,エッセンスの凝縮度や技巧性は随一な気がしますね。

 ただ……流石にここまで報われないと翠が可哀想だよね,なんて思ったり。今回は香奈子TRUEエンドを前提とした香奈子メインのお話ですが,個人的にはむしろ翠の魅力・いじらしさ・報われなさの方が強調される結果になったという感があります。香奈子の幸せが,翠の我慢,そして翠の幸せを犠牲にする代償として得られる(逆に,翠ルートでは香奈子の犠牲の代償として翠に幸せが訪れる),というのは本作の軸となる設定ですが,今回は本編と違って(とまで言うと言い過ぎかもしれませんが)犠牲になる側の魅力が引き立つ結果となった,つまりはそういうことです。その点でもこのお話は本編と対照的で,興味深かったです。取り敢えず,個人的には今回は翠の評価が大幅に↑かな。
   
 あと,玲愛イイヨイイヨ〜! ともかく魅力的&可愛いっす。素直じゃない系・ツンデレ系っぽい感じがして個人的には期待大。今から「パルフェ」が楽しみですなあ。


【結論】A
 「純愛系ゲームのお手本的作品で,エロゲ初心者を中心にすべての人にお薦めする一作。ただ,旧作からの改善点・追加要素が少ないので,現在旧作をお持ちの方が再度購入する価値があるかどうかは微妙」。システムの改善度合いと追加シナリオの手堅さを考慮して評価を改めました。模範的な作品であり,すべての方にお薦めしたい一作です。ただ,旧作をお持ちの方が今作も再度買う,というまでの価値が追加要素にあるかどうかは微妙なので,その点はご自身でご判断頂きたいと思います。



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