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 IZUMO
 メーカー名:Studio e.go!
 発売日:2001/12/21
 メーカーホームページ:
http://www.studio-ego.co.jp/        評価:A−(85点)
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 エゴ作品のうち,評判の良いものを集中的にやってみようということで購入してみました。

【ゲームシステム及び内容】
 ゲームシステムとしてはADV+RPG。通常パートはADV形式で進み,ダンジョン探索時には3D描写されたダンジョンを歩き回るフィールド型RPGに移行します。また,戦闘パートでは,特定の順番に攻撃指令を出すと与えるダメージが上がるというコンボシステムを採用しています。

 まず,個々のパートの発想は良いと思います。特に戦闘パートのコンボシステムは,単純ながらも結構考えさせられる仕組みだったのは○。RPGパートなども頑張って作っている感があるし,また繰り返しプレーする必要の無いように,個別ルートへの分岐を終盤近くに持ってくる配慮があったのも良かった。ただ,
 (1)RPGパートではせめて方位を表示して欲しかった   オートマッピングまで欲しいとは言わないが,画面を俯瞰する角度が変えられるシステムだと,方位を表示しないとどっちの方角に進んでいるのかわからなくなることがしばしばあるので,せめて方位表示機能は欲しかったですね。
 (2)RPGパートに作業感を抱きやすい   特に,マウスでしか移動できない(キーボード不可)&ワンクリックで1歩しか進まないのはどうにかして欲しかった。このせいで,ゲームを楽しむよりもマウスをクリックする作業感の方が感じられてしまって×。あと,ダンジョン攻略のためだけにしかRPGパートがない(つまり,RPGの醍醐味の一つである街の散策や住民との会話といった要素がない)のも個人的にはマイナス。

 以上2点があるため,個人的にはRPGパートにはやや不満がありますね。ただまあ,十分に楽しめるレベルだとは思うのですが。


【システム】B
 システムはいつものエゴ。バックログに音声再生機能が無い点を除き,これといって機能面では不満はありませんでした。ただ,(1)動作が重めで,ド派手な画面効果のある技を使うと処理落ちすることが多い点と,(2)結構な割合で強制終了やフリーズが起こる点,以上2点は大減点ですね。まあ,オートセーブ機能が秀逸なので(2)が起きても直前から復帰できるんですけど,やはり印象は良くないです。

 →(2004.05.09追記)……と,以前やったときにはこのような状況だったためにD+評価にしたのですが,今回リプレイしてみたところ,(1)の状態は残るものの,(2)のような不具合は一切発生せず,比較的快適にプレーすることが出来ました(ちなみに,前回と同じPCでプレイ)ので,今回評価を改めました。修正パッチver.1.03を当てるとかなり快適にプレーできますので,初期のCD版(ver.1.0)をお持ちの方はパッチを当てることを強く薦めます。ただし,当方の環境(Pentium3の850MHz,Windows Me)だと,最新のパッチ(ver.1.04a)を当てると何故か処理が激重になってプレーしづらくなる不具合がありましたのでご注意下さい。ロースペックのPCの場合には,不用意にver.1.04aを当てない方が良いかもしれません。DVD版デフォルトのver.1.03が一番安定していてプレーしやすかったですね。


【音楽・音声】音楽・音声ともA−
 まず音楽についてですが,BGMは秀逸な出来だと思います。本作は日本神話がモチーフになっていますが,よくその独特の雰囲気を煽っていたのではないかと思いますね。特に「月下の祈り」「守護神」「伝承」なんかでそうでしたけど,BGM中に和風のテイストが効果的にちりばめられていて,聞いていてとても聞き心地が良かったのは◎。ただ,主題歌「Promised Land」はサビの部分が余り好きじゃなかったです(サビ以外はいいんですけどねえ)。まあ,ここら辺は好みの問題だとは思いますが。総じて,BGMのレベルはかなり高いと言えるのではないでしょうか。

 音声は男性を含めてフルボイス。流石はエゴ。やはり男の声だけ無いと間の抜けた感がありますから,男の声があるのは大変良いですね。あと,出来(演技)の方についてですが,本サイトで取り上げたエゴ作品,「キャッスルファンタジア〜エレンシア戦記〜リニューアル」と比べるとややレベルが低めかな,とか思ったりしました。特に美由紀の演技が拙かったのと,サブキャラ等で抑揚が無く棒読みに近い女性声優さんが散見されたのは残念なところです。ただ,それでもエロゲー全般で言えばかなりの出来。七海とかの演技はバッチリだったし,それになにより,アマテラス(@飯田空)の声には激しく萌えたので,私としては無問題です(w。


【絵・エロ】絵:A,エロ:B+
 担当は「山本和枝」女史。非常に良いです(特に制服のデザイン)。女史の底力を見せつけられた気がしましたね。エロでのCGの使い回しが多いのが難点ですが,それでも回数・内容ともに充実させようという姿勢が見れたので◎。なにより着衣Hが多いしね。さらに,特筆すべきは立ち絵表情のバリエーションの豊富さ。喜怒哀楽取り混ぜて表情をコロコロ変えているのは,見ていてとても楽しいです。また,デボスズメをはじめ,敵キャラの絵が可愛かったのも○。

 ただ,折角制服のデザインが良いのに,制服でのHが渚にしかない(しかも何故か渚のH時には靴下の描写がない……。・゚・(ノД`)・゚・。ドコヘヤッタノサ…)のはマイナス。特に9章の倉庫でのイベントで綾香の制服姿を想起する場面があるんだから,そこに絵をつけて妄想でのHをいれるとか,そういったHを拡充する工夫は欲しかった。あと,立ち絵と一枚絵で,服装に齟齬があった点は気になったので付言しておきます。


【シナリオ】B+
 担当は「高橋直樹」氏。結論から言うと,「きっちり・理路整然としたシナリオに仕上がっている反面,遊び・ゆとりの要素が皆無でやや面白味に欠ける」出来ですね。

 シナリオ自体は良くできています。日本神話をモチーフに,独特の設定・雰囲気を交えつつ,上手い具合に異世界越境もののシナリオを書き上げています。展開もお決まりのものが中心(自分の意志に反して異世界に越境→試行錯誤の末,いったん現実世界に戻る→しかし今度は自分の意志で再度異世界に渡る)で,先が読める内容ではありますが,話が破綻している箇所などはほとんど無いので,安心してプレーできる点は◎。また,序章中の何気ない会話が本章中で伏線になっていたりする点や,貼った伏線がちゃんと回収されている点も良かったですね。さらに,各キャラクターのエピソードを作中でしっかりと編んでいるので,キャラの魅力が良く引き立っていたのも高く評価したい。個人的にはアマテラスがマイベストですが,他のキャラも魅力的で,会話を聞いていて楽しかったのはとても良かったです。

 ただ,このようにきっちりとした話の運びになっている反面,お遊びの要素やゆとりの要素(つまり,話の展開に全く関係のない与太話や脱線)がほとんど無く,メインの話以外に楽しめる要素が無いのは個人的には残念。「エレンシア戦記」のベンジャミン関連のイベントのように,時としてメインの話を食ってしまうくらいのインパクトと内容が与太話にもあると,シナリオ全体の面白みが増すのではないかなというのが私感ですね。それに,シリアスなイベントばかりでなく,例えば「キノコを食べて発狂した渚に七海が襲われるイベント」や「学園編での各ヒロインとのイベント」のようなギャグイベントとかデートイベントを,後半の学園編で一気に解消するとかではなしに全編を通じて満遍なくまぶすと,たとえ些細なイベントであっても,また,ストーリー自体が意外性のない話であっても,もっと読み応えのあるシナリオになったんじゃないかなあ,と思います。あと,各キャラとも,結構重い設定になっているので(特に綾香),その手の話が全くダメという人はちょっと注意が必要かも知れません。

 総じて,シナリオの出来としては模範的ではありますが,意外性や話のゆとりが無く,結局ストーリーを描き出すことだけに終始してしまっている感がぬぐい切れませんでした。キャラクターはホントに良いんだけど,話が素っ気ないというか,整然としすぎているんですよね。勿体ない。


【結論】A−
 「努力の跡が多々見受けられるが,RPGの出来としては今一歩。RPGの基本に返ることが必要なのでは?」。毎回面白くしようと工夫している跡が見受けられるのですが,どうしても作業感がぬぐいきれないところがエゴゲーの弱さかもしれません。私はRPGが好きで,エロゲーでも「闘神都市2」,「ワーズワース」,「テイルスナイツ」,「Danger Angel」「蒼煌の城」等,結構プレーしているんですが,これらの作品では作業感を感じることがないのに,どうしても本作だと作業感を感じてしまうんですよね。もしかすると,RPGがダンジョン探索と戦闘でしか採用されていない(あとは全てADV形式)ことが,「RPGパート=作業」という印象を与えているのかもしれません。また,3D等に凝るのは大変結構なのですが,そのせいで動作が重くなったりシステムにバグが出たりするのは本末転倒じゃないかなあ,と個人的には思ってしまいますね。

 全体的には良くできているし,間違いなく楽しめる一作なのですが,もうちょっとゲームとして遊びやすく&面白くなるよう,作り込んで欲しかったなあというのが私感ですね。ただ,エゴゲーの中では珠玉の一作だと思うので,もし絵に抵抗感が無ければ,是非やってみて頂きたい一作です。本レビュー中における批判も,「良くできているからこそ気になる」,そんな内容だとお考え頂ければと思います。個人的にはとても楽しめた一作でした。

 マイ萌えキャラ→問答無用でアマテラス! 基本的には芯が強くてしっかりしているんだけど,時折耐えきれなくなって見せる弱さや甘え,こいつが激しく萌え! マジでこのキャラ良すぎです。エゴって結構魅力的なヒロインが多いですけど,アマテラスは別格。個人的には萌えキャラベスト5中にランキングされてます。ああ,アマテラスたん……(;´Д`)ハァハァ



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