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 IZUMO 2 [DVD版]
 メーカー名:Studio e.go!
 発売日:2004/07/30
 メーカーホームページ:
http://www.studio-ego.co.jp/        評価:A+(95点)
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 待ちに待った一作です。「IZUMO」の古代神話を取り込んだ独特な作風と魅力的なキャラクターが好きだった私としては,当然デフォ買い。7月の最注目作品でした。果たして,前作を超える出来に仕上がっているのでしょうか。

 なお,本レビューはDVD版全体について(つまり「IZUMO 2」単品としての評価ではなく,DVD版全体での満足度等を考慮して)レビューをしています。また,DVD版同梱の「IZUMO完全版」については,旧作「IZUMO」との比較も含め,後日別途レビューする予定です。こちらに関しては今暫くお待ち頂ければと思います。


【DVD版のパッケージ内容】
 DVD-ROM中には(1)「IZUMO 2」本体(2)「IZUMO完全版」が収録。また,e.go!ではお馴染みの同梱のオマケCD-ROM内には,(3)主題歌「Overthrow」(full ver.)(4)壁紙(雑誌媒体の書き下ろし画像を壁紙に加工したものを中心に多数収録)(5)スクリーンセーバー(6)各種アップデーター等が収録されています。また,フルカラーの豪華マニュアルが同梱してくる点もいつもと同じ。DVD版の売りである(2)は勿論のこと,(3)や(4)なんかも非常に嬉しい配慮です(特に(4)は最高。早速アマテラス&サクヤの壁紙を使わせて貰っています)。また,マニュアルを紙切れ1枚で済ませる論外なメーカーが多い中で,毎回しっかりとしたマニュアルを用意してくるところは感心します。全般的にしっかりとした製品構成で,個人的には高く評価したいところです。確かにゲームの中身が一番重要なんですけど,やっぱこういう+αの部分もしっかりして欲しいですからねえ。


【ゲームシステム及び内容】
 ゲームシステムとしては,前作「IZUMO」と同じくADV+RPGの混合系。3D描写されたダンジョンを歩き回るフィールド型RPGを基軸としつつ,その間隙を縫う形でADV形式のストーリーパートが進行して行きます。また,戦闘パートでは,五行思想を取り込んで,特定の順番に攻撃指令を出すと与えるダメージが上がるというコンボシステムを採用しています。さらに,個別ルートの決定に関しても前作と同じで,ゲーム終盤の出雲学園での学園生活内で決定される(=ゲーム序盤の選択肢はCG回収の為だけにあるため,ゲーム頭からフラグ立てに終始する必要が無く,学園生活が始まった段階でセーブしておけば容易に全部のエンディングが回収出来る)仕様になっています。

 このように,基本的にゲームシステムは前作のものを踏襲していますので前作をプレーした方には安心してプレー出来ると思います(上記のようなゲームシステムだけでなく,イベントやHシーンなどに至るまで,前作のスタイルを継承したり類似したものを多数組み込んでいるため,やっていて「ああ,これだよ,これ。これが『IZUMO』だよ」と懐かしさと安心感がこみ上げてきたのは良かったですね)。「IZUMO」のゲームシステムは「VAGRANTS」の完成度には及ばないものの(というか,本作のようにダンジョン探索と戦闘しかないゲームを,果たしてRPGと呼べるのか意見が割れるところだと思うのですが)e.go!ゲーのなかでもかなり洗練されたものですので,快適にプレー出来ました。また,前作では

 (1)RPGパートではせめて方位を表示して欲しかった   オートマッピングまで欲しいとは言わないが,画面を俯瞰する角度が変えられるシステムだと,方位を表示しないとどっちの方角に進んでいるのかわからなくなることがしばしばあるので,せめて方位表示機能は欲しかったですね。

 (2)RPGパートに作業感を抱きやすい   特に,マウスでしか移動できない(キーボード不可)&ワンクリックで1歩しか進まないのはどうにかして欲しかった。このせいで,ゲームを楽しむよりもマウスをクリックする作業感の方が感じられてしまって×。

 と批判しましたが,今作では「VAGRANTS」の仕様に合わせて上記2点も改善されており(画面情報に地図表示機能あり,キーボードでの操作が可能),非常に良かったと思います。

 ただし,難易度,とりわけダメージ関係の調整が微妙な点は気になりました。第1章ではレベルが1違うだけで難易度が雲泥の差,ゲーム中盤は一定レベル以上ならダメージがオール1,でもゲーム終盤はどんなにレベルを上げても1〜2発の攻撃で即死するくらいの超大ダメージと,ダメージ関係のばらつきの多さには唖然としました。また,終盤でのこちらからの攻撃も,コンボを併用した特技や四聖獣召還なら何千何万とダメージが与えられるのに,通常の攻撃(とくにコンボ無し)だと数十〜数百程度(ちなみに敵のHPは万単位)のダメージしか与えられないなど,とにかくバランスの悪さが目立ったゲームでした。やっぱこの点は不満ですね。

 でもまあ,なんやかんや言いながらも,何十時間も時間をかけて(それこそゲーム以外のすべてを放棄する位の勢いで)一気にプレーしたくらい,面白かったです。RPGとしては中途半端ですが,シナリオ等を含めたゲーム全体で見てみれば結構遊べる出来になったんじゃないかと思います。個人的には十分満足させて頂きました。


【システム】B−
 システム自体はいつものエゴ。エゴはレイアウトも含めていつも同じシステム仕様のため,一度でもエゴゲーをやったことのある人にとっては安心してプレー出来ると思います。キャラ別の音声ON/OFF機能や各種ボリューム調整機能,メッセージスキップ・バックログ機能(これについては何故か「VAGRANTS」で無くなっていたが,今作では無事復活しています)等,必要な機能は概ね備わっていますし,動作面でも今作は推奨環境さえパスすれば安定・軽快で,一度も強制終了することなく快適にプレーすることが出来たのは良かったですね。また,今回バックログに音声再生機能が搭載された点は特筆すべきポイントかと思います。ただ,再生ボタンが「マウスのホイールボタン」なので,失念しやすいことが玉に瑕なんですが(w。

 ただし,いつものことながら

 (1)セーブ可能数が20個(+オートセーブ枠1個)と少ない点

 は不満。いっつもいっつもこれらについてはクレームをつけていますが,ホント,いい加減改善して欲しいです。これらの点について,他の方からもクレームはつかないんでしょうか……?。あと,「VAGRANTS」ほどではないとはいえ,やはり

 (2)エロゲーにしては要求スペックが異様に高い点

 これも要注意。数年前のメーカー製PCでは動かない可能性が大です。私自身,今まで使っていたSHARP Mebius PC-MJ760C(メモリを256MBに増設)だと起動しませんでした。反面,LaVie C LC500/5や現在使用しているFujitsu FMV-BIBLO NB75G/Tならなんの支障もなく快適にプレー出来たんですけどね。取り敢えず,これはe.go!のRPG系を購入する際に共通して言えることですが,購入前の体験版による動作チェックは必須です。まあ,取り敢えず気になった点としてはこのくらいかな。


【音楽・音声】音楽・音声ともA−
 まず音楽について。BGMは良くできています。西洋ファンタジーとは違う日本神話っぽさとでもいいますか,そういうちょっと他とは違う独特な雰囲気をよく煽っていたのではないかと思います。特に「送り歌」「呼び声」「契り」「守護神」「ヒミコ」「二つの魂」などは非常に良い。個人的にはかなり気に入っています。ただ,最終ステージの「終焉の地」,あの安っぽくて全くイメージに合わない楽曲だけはどうにかして欲しかったんですが(w。また,主題歌「Overthrow」については,ややボーカルにパンチが足りない点が惜しまれるものの,ノリノリな感じのするアップテンポな楽曲で,個人的には大好き。良いんじゃないですかねえ。

 他方,音声は男性を含めてフルボイス。いつものことながら,流石はエゴだと思う点はこれですね。やはり男の声だけ無いと間の抜けた感がありますから,男の声があるのは大変良いです。しかも,面子的にもどっかで聞いたことのある人ばっかりで凄いしねえ……(w。また,前作から引き続き登場するキャラクターの声優さんを基本的には変えず(例えば,アマテラス(@飯田空)やカグツチ(@折葉大作)など),その上で「続投キャラの演技は大人っぽく⇔新規キャラの声は若く幼く」と,しっかりと年齢のコントラストを出している点,感心しました。

 ただ,唯一主人公の声についてだけは不満かな。(1)他のキャラと同一音量で聞いていると,何故か主人公の声だけボリュームが小さくて聞き取りづらい点(序章は問題ないんですけどねえ),(2)Hシーンの時,あまりにも淡々としすぎた演技になっているせいで主人公が冷たい奴に感じられてしまう点,この2つですね。声質も演技も悪くは無いんですが,上の2つは気になったので付言しておきたいと思います。


【演出】
 いつものことですが,効果音や画面エフェクト等が充実している点は非常に良い(特に,序盤の芹が猛に忘れられていたと知ったときのリアクションなんかは最高でした)。なんだ当たり前のことじゃん,と思われる方が多いと思いますが,意外と演出面っておざなりになっていることが多いので,逆に本作のように(斬新さが無いとはいえ)しっかりと演出面に気を払っているゲームには感心します。また,「神月社」氏制作のOPムービーも,「Overthrow」とのハマリ具合が完璧で,かなり良かったです。◎。

 ただ,すこし気になった点を何点か挙げると,まず(1)一部シーンでガヤ音が不十分な点。序盤における芹のフィアンセ発言で,クラスメートや教師がざわめくシーンがありますが,テキスト上では表現されていても実際には2名しか発声していないのでかなり違和感を感じました。また(2)OPムービーで,2分05秒付近の猛と2分07秒付近の剛との間に対照性がなかった点も気になったかな。これは非常に些細な点ですし,また個々人の感性の問題でもあると思いますが,私としては猛と剛に関してはシンメトリーな構図にして,どちらも背面+正面の立ち絵を組み合わせる格好の方が良かったのではないかと思っています。間の取り方も女性陣と男性陣では違っていましたし(厳密に言うと猛から琴乃までがゆっくりで,それ以降は表示テンポが上がる),それにそれにそうしないと剛のシーンで右半分が無意味に空いてしまいますからね。あと,今作も前作同様章立てされているのですが,(3)前作と違って章の始めに章のタイトルが表示されない点は残念。タイトルが表示されないと章が変わったことがわかりにくいですし,それに個人的には前作の「忌まれ人 -Dream weaver- 」「絆 -Bonds of Affection- 」「胎内回帰 -Materialize Matrix-」「母 -Mother Gouth- 」といったタイトルが好きだったので。


【絵・エロ】絵:A,エロ:B+
 担当は「山本和枝」女史。非常に良いです。顔等の描写が素晴らしいことは勿論言うまでもありません(特にアマテラスや麻衣は最高!)。しかも今作はそれだけじゃなくて,「IZUMO」のときと同様,巫女服等の服装,とりわけ出雲学園の制服がエロゲーの服装の中でもかなり洗練されたデザインになっている点,非常に良かったと思っています(ちなみに,今作では制服がマイナーチェンジされています)。ケバさを排除した落ち着いた感じの色調,ソックス・スカートとのバランスの良さ,服飾としての構造面の妙,そしてなにより着衣Hでの映え具合等,個人的にかなりツボ。「Lost Passage」のような「制服からにじみ出てくるエロさ」みたいなものはありませんが,清楚な女性と犯る感じはよく出ていたので良かったのではないかと思いますね。

 また,エロ的にも,前作での制服Hの少なさという問題点を踏まえてか,今作ではかなりふんだんに制服姿でのHが盛り込まれており,個人的には感心しました。そもそも女史のゲームは着衣Hが多いことで密かに有名ですが,その売りを今作では徹底追究しており,個人的には大満足。量的にもメイン系は3回程度,サブ系でも1回はエロが完備されており,純愛系ゲームとしては充実している方ではないかと思います。また,明日香(@木葉楓)の朝フェラなど,ちゃんと喘ぎ以外の演技も充実している点は良い。

 ただ,問題点として,(1)立ち絵のデッサンがややおかしい点は指摘しておきたい。明日香の異様なまでの首の細さなどが好例ですが,それ以外にも琴乃の目の配置や楓の顔のデッサンの歪さなども気になりました。一枚絵はどれも文句なしなんですが,立ち絵は正直微妙な出来だったと思います(アマテラスとか芹,男性陣なんかは良かったと思うんですけどねえ)。また,エロに関しても,(2)シーンによって服装に齟齬がある点は気になりました。琴乃の3回目のH(エンディングでのH)が好例かな。最初のシーンの一枚絵ではニーソを脱がしていたのに,次の本番シーンになったら黒ニーソをしっかりと履いていたのには吃驚。まあ,最初履いていて本番になったらいつのまにか脱げていた,なんてことよりは数倍マシですが,やはりここら辺はしっかりと統一して欲しかったところです。また,(3)エロの配置がアンバランスな点も気になるかな。最初の蔓とのHから,次のキャラのHまで何時間も間が空くので,正直エロ目的の人には厳しいと思います。「IZUMO」は序盤から精霊が何人も仲間になりましたし,また,アマテラスや綾香など,ヒロインとのHもバランス良く配置されていたので良かったのですが,今回は基本的に学園ライフ及び四聖獣戦が始まってからに集中していますので,最初からHを期待していると肩すかしを食らいます。要注意。


【シナリオ】A−
 担当は「高橋直樹」「寺岡健治」「石川洋一」の各氏(シナリオ原案は「有原昌顕」氏)。結論から言うと,非常に面白いです。ギャグ・シリアスをバランス良く織り交ぜ,メリハリを付けてテンポ良く進展していくシナリオで,RPGのシナリオとしてはかなりの高レベルだと思います。

 本作のメインライターである高橋氏のシナリオに関して私は常々,「IZUMO」「Men at Work! 3」「VAGRANTS」等のレビューを通じて「きっちり・理路整然としたシナリオに仕上がっている反面,遊び・ゆとりの要素が皆無でやや面白味に欠ける出来」と批判してきましたが,今作に関してこれらの問題点がかなりの程度改善されていると思います。上記3作品のうち,「IZUMO」「VAGRANTS」の2作はストーリーに,「Men at Work! 3」はギャグに傾斜していて,それぞれ注力している側面では良い出来なのに,もう一方の要素がおざなりになっていて結局バランスの悪いシナリオになっていましたし(この両者が一緒になれば最高なのになあ,なんていつも思っていたりしたものです),また,往々にして後半の展開が急すぎて話を咀嚼する間もなく終劇になってしまうなど,いつも「出来が良いのに勿体ない」と思ってしまう出来だったのですが,今作ではメリハリ(ギャグとシナリオの配分,用い方・用いる場面の適切さ共に)・ストーリー展開(比較的序盤から話を大きく早く展開させることで終盤の駆け足感を無くしている点や,前作とちがってアシハラノクニでも冒険が出来る等,冒険の舞台に多様性がある点などは非常に良かった)・イベントの量と質,すべての点で満足のいくものになっていたのでは無いでしょうか。私としては,こういうテンポの良い,畳み掛けるようなシナリオって好きですねえ。

 次にシナリオの内容に入りますが,本作は前作同様,日本神話をモチーフに独特の設定・雰囲気を交えつつ,上手い具合に異世界越境もののシナリオを書き上げています。異世界越境というメインのストーリー軸についても,また個々のイベントに関しても,どちらも決して斬新な内容ではなく,展開もお決まりのものが中心(それ故,先の展開が読める場合も多い)ですが,だからこそ安心して読めるような安心感があります。紆余曲折あるものの,最終的にはハッピーエンドを迎えますし,絶対悪が存在しないところや,しっかりと前作との間に整合性を保っているところなども個人的には高く評価したい。友情や愛情,悲哀や憎悪,葛藤や願望といった様々な感情・要素が入り交じった,少年漫画の王道を行くかのような展開で,私は非常に気に入っています。特に,楓のスサノオに対する愛情の深さと忠誠心の強さ,そして最後満足しながら消えて逝くシーンの悲しさは,プレーしていて思わず涙腺が潤んでしまうほど(こんな経験久しぶり。ましてこれをエゴゲーで味わうとは……)。てか,本当に良いキャラや,楓さん……・゚・(ノД`)・゚・。

 さらに,前作が各キャラの内面の傷を抉りだしていく展開だったのに対し,今作もそのスタイルを踏襲しているものの各ヒロインにそこまで凄惨な過去みたいなものはなく,むしろ内面描写(そしてそれによるキャラクターの造形)よりはストーリー展開自体を描き出すことに力点が置かれている点や,前作ほど伏線等のテクニックを活用せず技巧面で単純化した点などでも,前作に比べるとストーリー面やキャラ立ての面ではやや表層的な感を受け,話の深み自体はなくなったものの,それが却ってシナリオの可読性を高めて,プレイヤーの取っつきやすさを増したという点では評価出来るのではないでしょうか。

 確かに,本シナリオにも欠点が無いわけではないです。例えば,第6章の琴乃の回想で,「小学校」を「中学校」としてしまって意味が通じなくなっている等,テキストに誤植が散見されたり表記の統一性がない点や,エンディングが短い&あっさりとしすぎていて味気なかったりする点(せめて全キャラに琴乃程度の分量のエンディングは欲しい),主人公があまりにスケベ&毒舌(ひたすらにセクハラ発言&歯に衣着せなさすぎる言動)でちょっと引いた点(前作の主人公もスケベで無神経でしたけど,もう少し周りに対する配慮みたいなものがあった気がしますねえ),前作に比べておとなしめなキャラクターが多く,ギャグイベントでもイマイチ盛り上がりに欠ける点メインキャラクターが皆同年代の学生であるため締め役がおらず,またキャラ同士の役割分担も不十分な点(前作だと綾香=まとめ役,渚=ギャグ役,アマテラス=進行アドバイス役等,適切に役割分担がなされていた)など,欠点と言える点は結構ありますが,でも,個人的にはそれらの欠点が気にならないくらい楽しめました。大変結構な出来だと思いますよ。

 ただ,ここまでお読み頂いて皆さんも薄々感じられているかもしれませんが,本作のシナリオを理解するためには,前作のプレーが必須です。これは間違いないと思います。はっきり言って,前作をプレーされていない方がCD版を購入するのは自殺行為に等しいです。本作のシナリオでは「IZUMO」をプレー済みであることが前提である箇所が極めて多く,(一応作中でフォローがされてはいるものの)もし前作をプレーしていないと話がよく分からなくて,おそらく十分には楽しめないと思います(逆に,前作をプレーした人間にとってはこういった前作との繋がりがふんだんに盛り込まれている点こそが魅力なのですが)。ネタバレ故詳細は語りませんが,例えば「芹の母親は何故カグツチとアマテラスのことを娘から聞いて涙を流したのか」とか「琴乃と明日香の母親とは」,「伝説の学生会長&フェンシング部主将や20年前の弓道部のエースとは誰のことなのか」といった“知っているとストーリーがより楽しめる要素”だけでなく,「カグツチとアマテラスはどのようにして結ばれたのか」とか「スサノオとは何者か,楓とは何者か,そして前作で2人の間にどのようなやりとりがあったのか」,「何故カグツチとアマテラスはネノクニの神になったのか,そしてヨモツオオカミとの関係はなんなのか」,「どうして六介や芹の母親はネノクニの存在を疑わなかったのか,そもそも六介とは一体何者か」といった,ストーリーの根幹に関係してくる要素も多々あるからです。そのため,もし前作未プレーで購入を検討されている方には,CD版ではなくDVD版の購入を,しかも本作をプレーする前にまずは「IZUMO完全版」(特にアマテラスエンド)を先にプレーされることを強く勧めます。


【結論】A+
 「IZUMO完全版を含めたDVD版はエゴゲー最高傑作と言える出来・充実度を誇る。ともかくボリューム満点で,DVD版一本で1ヶ月は遊べる。ただRPGパートの出来の微妙さや要求スペックの高さ,そしてなにより要求される前作に関する前提知識の多さ故にIZUMO 2自体は敷居が高い一作」。本レビューにて詳細に論じました通り,個人的には大満足の一作ですが,以下の点にはご注意頂きたいと思います。

  (1)前作の事前プレーは必須。特にアマテラスエンドをプレーしていないと話がわかりにくい。
  (2)その上で「アマテラス=IZUMOの正ヒロイン」と割り切れないと本作は辛い。
  (3)上記理由より,前作をプレー済みでない方にはCD版はお薦め出来ない。
  (4)プレー時間が頗る長い(数十時間はかかる)ので,時間に余裕のない方は要注意。
  (5)要求スペックがかなり高いので,事前の体験版での動作確認は必須。
  (6)エンディング回収は効率よくやらないと死ぬ。四聖獣後にセーブし攻略を開始すると吉。

 まあ,「IZUMO」の正規ヒロインはアマテラスだと堅く信じていた私としては,本作でその確信を追認される形だったのでなんの抵抗も無く受け入れられたのですが,それ以外のヒロインが好きだった方には厳しいかもしれません。ここら辺,マルチシナリオ作品の続編作成の難しさかもしれませんね。なお,今回の評価に関しては,

   「IZUMO 2」単品(つまりCD版):評価A−(85点)

   「IZUMO完全版」単品:評価A(90点)

   「IZUMO 2」+「IZUMO完全版」(つまりDVD版):評価A+(95点)

 とお考え下さい。取り敢えず,DVD版はかなりお得だということは強調しておきたいと思います。私は「IZUMO」も持っていますが,今回DVD版を購入しても決して損したとは思いませんでした。良い買い物をしたと確信しております。お薦めですね。

 マイ萌えキャラ→問答無用でアマテラス北河麻衣楓さん!……なんですが,まあ,今作のキャラということで麻衣を挙げたいと思います。やっぱこういう「クールなんだけど実はっ……!」って感じのキャラクター,好きだなあ。褒められて照れてるところなんかめちゃ可愛いし(*´Д`)。あとはやっぱ,カグツチとの馴れ初めを思い出して頬を赤らめるアマテラスたんに(;´Д`)ハァハァ



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